2021.06.23

タナベシンの美術系のための英会話講座㉑全編英語字幕付き!英語で作品紹介/林浩己「HQ35-04」編

美術系必見!全編英語で作品解説

毎週水曜日は、アメリカで12年間フィギュア原型師として働いていた造形家のタナベシンさんが、SNSで使える英会話をレクチャー!

今回も引き続き全編英語で日本のアーティストの造形作品をご紹介。『SCULPTORS 02』に掲載された林浩己さんの「HQ35-04」について英語でお話ししていただきました。

 

日本語訳はこちら

皆さんどうも!日本のフィギュア原型師のタナベシンです。

前回の動画から少し時間が経ちましたね。他のお仕事で2週間ほどお休みをしておりました。またこのたび、推し作家さんの作品紹介に帰ってきました。僕が学生時代から尊敬している方ですね。
大ベテラン、林浩己さんです!

すでにサムネイルを見て何を紹介するか皆さんわかりますね。現在の状況を考えさせられませんか?世界中の状況を。僕もです。では、詳細を見ていきましょう。

「HQ35-04」。 商品番号ですかね。

「ガスマスク」
元は4年前の2017年に制作されています。誌面の解説によりますと、「名古屋の模型展示会で、ディオラマ作家の水野シゲユキ氏とのコラボ作品として制作しました。圧倒的な迫力の廃墟ジオラマの中にフィギュアを配置したとき、決まった表情で世界観を固定してはもったいないと、表情をガスマスクで隠すことによって、見る人に様々な世界を想像してもらいたいと考えました。なぜ女子高生なのかは単に趣味で!

信じがたいことに、これは1/35スケールです。たった4.5cm。2インチ以下です!
先ず、ZBrushによるデジタル造形で、Form3で出力します。ですが、このレベルのディテールをプリントできる3Dプリンタはまだありません。なのでそこからシリコン型を作りポリパテで複製します。モリモリを使ってるんでしょうか?

そして、顕微鏡を用いて先の細い細~い彫刻刀やナイフを使って、手でさらにディテールを彫り込んでいます。着色はラッカー、アクリル、エナメルを使用、そしてもちろん顕微鏡も!

これは未塗装レジンキットです。まだ購入可能です。着色するのはかなりの挑戦になります!ですが、今これを持っていれば現在の世界を象徴するものになるでしょう。

 

いかがでしたか?
これをいろんなジオラマに置くことで、私たちの状況を表現できるかもしれません。「ミニチュアパーク」さんなどでまだ購入可能だと思います。海外発送も可能だと思いますよ。僕も購入しようと思います。顕微鏡も!

さて次回はどなたでしょうか? ではまた!

 

 

タナベさんによる英会話本『美術系のための★SNS英会話フレーズ集』は現在大好評発売中!

 

タナベシン
Twitter:@tanabeshin
Instagram:@tanabeshin_sculpture