タナベシンの美術系のための英会話講座⑮全編英語字幕付き!英語で作品紹介/高木アキノリ「シロとクロ」編
全編英語の作品解説シリーズ第3弾!
毎週水曜日は、アメリカで12年間フィギュア原型師として働いていた造形家のタナベシンさんが、SNSで使える英会話をレクチャー!
今回も引き続き全編英語で日本のアーティストの造形作品をご紹介。『SCULPTORS 01』に掲載された高木アキノリさんの『シロとクロ』について英語でお話ししていただきました。
日本語訳はこちら
どうも!タナベシンです。日本の造形家で複数メーカーのフィギュアを作っています。
お薦めアーティストの作品を紹介する動画の第3弾です。今日のフィーチャー作品は『SCULPTORS01』から、友人の高木アキノリさん作「シロとクロ」です。彼は粘土もデジタル造形も両方使い、アニメキャラからクリーチャー、爬虫類、哺乳類となんでも作っちゃいます。誌面の彼の言葉を翻訳して作品解説を英語でお届けします。
でも僕のひどい発音は我慢してください!ではいってみましょう。
“SHIRO”は白、“KURO”は黒という意味なので、ドラゴンの名前がシロで小さな黒猫の名前がクロですね。素材はスカルピー、高さ17.5cm、横幅25cm。彼の説明によると、「猫のポーズを真似するドラゴンです。体形と性格の違いを表現できたら面白いかなと思い、小さいけど堂々としている猫と大きいけどそわそわしているドラゴンというふうにしました。目線は猫が真っ直ぐでドラゴンは猫に向けています。アメリカハコガメの顔が好きなのでドラゴンの顔はその辺を参考に作ってみました。」
とってもかわいいですねぇ。ドラゴンの鱗が全身にないところが好きです。必要最小限であり、とても効果的だと思います。このそわそわしたドラゴンは猫よりずいぶん幼いのかもしれませんね。たぶん猫がドラゴンを育てたのかも? この無邪気なドラゴンはより聡明な猫を尊敬しているんでしょう。知性にサイズは関係ありませんね。
ところで、この号にはメイキングページもあります。この「シロとクロ」をどのように作ったのか、ステップバイステップで紹介しています。他の人の造形プロセスはいつ見ても面白いです。僕はこの業界に20年以上いますがまだまだ学ぶことは沢山あります。これらのページもいつか翻訳しようと思います。
ではまた次回!
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タナベシン
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