多くの人を魅了した大人気ゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』より、超絶最かわてんしちゃん（通称：超てんちゃん）が1/7スケールフィギュアになって登場！手がけたのは、APEX-TOYS。今回は担当原型師Claireさんにメイキング&制作秘話を伺いました！

MAKING

1.アタリ

だいたいの形とポーズを決めて、超てんちゃんの身長と細さを元に3D素体を作ります。フィギュアの大きさと頭身はだいたいこの段階で決めます。超てんちゃんのキャラクターを把握するために、ゲームで遊んだり参考を探したり工夫を凝らしました。

2.髪の毛とポーズ

髪の土台を作ります。髪とポーズに相互影響がありますので、この段階で人物全体のベースを確定します。超てんちゃんのツインテールはとても個性的なので、この時点で制作方法を模索することが大事です。同時に、体の筋肉のバランスもチェックします。完成後、もう一度人物全体のバランスを確認して、次の段階に移行します。

3.服

4.頭部

続いて頭を制作します。メインとしては顔部分です。まずは顔まわりの髪のディテールを作り出します。個人的には最も重要な部分です。ここは進行具合で調整しなければいけません。続いて顔のディテール（顔の筋肉の流れ、目付きの調整等）を補完します。

5.服と体のディテール

頭が完成した後は服装と体のディテールの補完。服の形と材質が確定したら、それに合わせてアクセサリーやパンツ等を制作します。キャラクターのチャームポイントをアピールするため、肌質、筋肉ラインや露出度等のバランスの調整もこの段階で行います。

6.台座

7.完成

全体の造形が完成！そのあとは3Dプリントして、手作業で原型を一つずつ調整します。いくら3Dデータを細かく作っても出力すると多少違いがあるので、時間をかけて調整する必要があります。私は既に原作ゲームを長い時間遊んできました。原作の超てんちゃんの可愛さをうまく再現できていれば嬉しいです。

超てんちゃんはこの様なデザインをしていたパンツを絶対（多分）着ないタイプですね（笑）。

INTERVIEW　Claire

——一番再現が難しかったところはどの部分でしたか？

——お腹や腰の肉感を出すために参考にされた資料はありますか？

同じく弊社が製作する「ボルチモア スプレンディッド・ギアVer.」を参考しました。

——イラストでは髪がリボンのようにも見えるデザインですが、髪の毛として制作されたのでしょうか？

どちらも試しましたが、結果として、髪の毛の方がより一層効果がありました。リボンのほうはもっと動きの強い髪に向いています。今回は立ち姿だったので、より深みがでるように、髪の毛のほうを選びました。

——リアルな洋服のシワを表現するコツはありますか？

参考を探すことが大事ですね。今回のような特殊な材質の衣装制作は初めてだったので、参考資料を大量に探しました。

——複雑な髪型やポーズもどの角度から見ても自然でかわいいです！イラストで見えていない角度はどのように造形されたのでしょうか？

原型制作の段階でいろんな方向からチェックしています。3Dプリントして、あらゆる角度を確認して、全体の美観が保てるようにしています。

——制作のワークフローと、それぞれにかかったお時間を教えてください。

1. 3D原型制作
2. 社内監修＋修正
3. 版権監修＋修正
4. 原型出力
5. 社内監修＋修正
6. 版権監修＋修正

原型段階はおおよそ4〜6ヶ月ほど。

——特にここを見てほしい！というイチオシポイントはどこですか？

もちろん、パンツです！

——制作に使用されたソフトとよく使用されるブラシを教えてください。

ソフト：Blender
ブラシ：デフォルトブラシ

——おすすめの飾り方はありますか？

正面から鑑賞できるように飾ることをおすすめします。もし俯瞰できれば、意外に良い眺めがあるかもしれません。

——購入を検討中の皆さんに一言お願いします。

このフィギュアを通して、超てんちゃんの魅力が皆様に伝わって欲しいです。

商品情報

初回購入特典「両面回転アクリルアクセサリー」

Profile

Claire

APEX-TOYSの現任原型師、原型監修。
中学の頃からフィギュアと接触し始めました、美少女フィギュアの魅力に魅入られて、試しに制作も始めました。そして2018年より原型師として、正式に活動開始しています。