【原型師INTERVIEW】思わずナデナデしたくなる!1/6スケールフィギュア うちのねこが女の子でかわいい「きなこ」〜おはようVer.〜原型制作インタビュー!

スカルプターズ・ラボ注目のフィギュアの原型制作について紹介する【原型師INTERVIEW】!

株式会社サウザンドの自社フィギュアブランド「ゴールデンヘッド」の商品第一弾として、大人気イラストレーター・40原(しまはら)先生がおくる日常ストーリー『うちのねこが女の子でかわいい』より1/6スケールフィギュア「きなこ」が6月下旬より予約開始される。特典には、大人気声優の久野美咲さんが演じる『シチュエーションボイス』が付属!今回、フィギュア原型を担当した千鶴さんに制作秘話を伺った。

 

INTERVIEW

——一番こだわった部分を教えてください。

顔の造形が一番こだわった部分でしょうか。監修でも一番やりとりが多かった箇所でしたので(汗)。

——背中側など元イラストで見えていない部分の造形はどのようにされたのでしょうか?

ある程度こちらのイメージで造形し、監修にてその都度チェックしていただいて調整しました。

 


40原先生による描き下ろしイラスト

——髪の毛のふわっと感をだす表現のコツはありますか?

資料イラストからキャラクターの髪の毛の性質をイメージし、ポージングによって髪の毛の動きを考えて造形するよう心掛けています。きなこについては、クセのない綺麗なストレートをイメージしました。

——首輪、Tシャツ、クッションの質感を出すために工夫された点を教えてください。

首輪については革のベルトに金属プレートをカチッとした造形、Tシャツは大きめのサイズをダボッと着た感じを表現するため肩回りはフィットさせながらも下にいくほどゆったりするよう造形しました。クッションについては、独特の生地感を全面にあしらって柔らかみを表現しました。

—— 耳の大きさや位置のバランスで試行錯誤された点を教えてください

できるだけイラストのイメージを崩さないように正面から見たイメージを形にしつつ、前後の位置や角度を微調整しながら個人的にかわいいと思う形に仕上げました。

——猫耳の表現で工夫したところがあれば教えてください。

実際の猫の耳を参考に耳から出ている毛の生え方や方向、耳たぶをリアルに造形しました。 モフモフした毛を表現すべく耳と毛を別パーツにして情報量を増やし彩色もしっかりと塗り分けすることで立体感がより際立ったと思います。

——立体化した際、苦労した部位を教えてください。

マグロのまぐぞうですかね(笑)!真面目に作ると生きたマグロになってしまうので見た人が「あっ!マグロのぬいぐるみね!」って分かるように造形するのに苦労しました。

——制作に使用されたツールを教えてください。

制作は3dsMax及びZBrushを使用しました。仮出力はPhrozen Sonic Mini 4K、原型出力はゴールデンヘッド様にて出力していただきました。

——原型師様から見たきなこちゃんの印象や魅力を教えてください。

私も過去に猫を飼っていましたので、自分の飼っている猫を擬人化したら…と考えると、きなこちゃんのような人物を想像してしまいますね!小っちゃくてかわいくてちょっぴりやんちゃで、スリスリしちゃう、そんなイメージです。

——きなこちゃんの好きな仕草やシーンなどがありましたら教えてください。

やはり猫ですから猫がよくやる仕草がかわいいですね!段ボールに入るきなこちゃんなんて最高です。

——購入をご検討中の方やファンのみなさまに一言お願いします。

40原先生をはじめゴールデンヘッド様ご協力のもと、とても素敵でかわいいきなこちゃんフィギュアが降臨しました!ぜひお手に取っていただき、末永くかわいがっていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

商品情報

商  品  名:1/6スケールフィギュア うちのねこが女の子でかわいい「きなこ」〜おはようVer.〜
作  品  名:うちのねこが女の子でかわいい
全  高:約21㎝(台座含む)
仕  様:PVC&ABS塗装済み完成品
特  典:シチュエーションボイス付属
原型制作:千鶴(鶴の館)
彩  色:まいもっち(鶴の館)
撮  影:VaistarStudio
制作協力:アリスグリント
発  売  元:株式会社サウザンド
販  売  元:株式会社大綱
価  格:【通常版】¥19,800(税込¥21,780)
     【国内あみあみ限定版・中国bilibili限定版】¥20,300(税込¥22,330)※特典顔「笑顔」パーツが付属
予約開始:2022年6月下旬
発売予定:2023年4月

©40原

 

 

Profile

千鶴(鶴の館)

主婦業のかたわら何か新しい趣味を見つけたいなぁと旦那に相談したところ、「ガレージキット製作なんてどう? 」と言われ道具も一通りあるので試しに挑戦してみようと思い立ち造形を始める。 2001年ワンダーフェスティバルに「鶴の館」で初参加。 2008年商業デビュー。 現在もフリーランスとしてイベントフィギュアや商業フィギュアの原型製作を行っている。

Twitter:@turunoyakata