【最新作メイキング画像あり】『現実を生きるリカちゃん』の表と裏。「リカちゃんを一人のYouTuberとして見てもらいたい」 制作者が語る、「YouTuberとしてのリカちゃん」へのこだわりとは!?
好評につき、『現実を生きるリカちゃんねる』制作者(中の人)さんに聞く第二弾!
※前回のインタビューはこちら。
前回のインタビューで目標として語っていた、リカちゃんの裏側を見せるYouTubeチャンネル『現実を生きる管理室』を開設した制作者さん。こちらでは『現実を生きるリカちゃんねる』では見ることができなかったメイキングや裏事情などの動画を次々とアップしている。
そして、本記事にていち早く最新作のメイキング風景を見せてくれることに!
また、リカちゃんの裏側を見せるにあたり、逆にこれだけは譲れないという表側の「YouTuberとしてのリカちゃん」への強いこだわりを語ってくれた。
『現実を生きるリカちゃんねる』
【汚部屋?】片付けられない女あるある【現実を生きるリカちゃん】
解禁! 最新作のメイキング風景公開!
——半年ぶりのインタビューですね! よろしくお願いします。早速ですが、最新作のメイキング風景を先出しで見せてくださるとか。
はい。こちらになります。
最新作は、「部屋を片付ける」というテーマで動画を作ったので、収納グッズや小物をつくりました。あまり動画には映らないものもありましたが……。
チェストは、100均の小物ケース二つに合わせてフレームをつくり、服のボタンのあまりで取っ手をつけました。
手紙はPhotoshopで作成し、印刷しました。KINKETSU CARDやお先真っ暗銀行など名前をアレンジしてみました。
本編は現リカが部屋を片付ける様子、裏側は自分が小物を片付けながら紹介というようにしようかなと思っております。
「お先真っ暗銀行」「KINKETSU CARD」封筒のデザインを考えて印刷。
こちらは、割と最近あげた動画の「現実を生きるリカちゃんのLOOKBOOK冬・春ver」用に作った紫色のニットワンピースとぐうたらトートバッグです。以前は手縫いで作っていて大変だったので、ミシン導入しました! でも、ミシンの使い方が慣れてないので、糸を何回も絡ませてしまったりして、小さい洋服の細部を縫うのに苦労しました。
着なくなったニットを再利用。これまでは手縫いで作っていたが、ミシンを導入。
ぐうたらトートバック。ぐうたらマークがポイント。ミシンで作成。
『現実を生きるリカちゃんねる』
現実を生きるリカちゃんのLOOKBOOK 冬・春ver
『現実を生きる管理室』
【裏側】現実を生きるリカちゃんの服紹介
現実を生きるリカちゃんの表と裏
——前回目標にあげていた、裏側を見せる動画チャンネルを開設されましたが、改めてなぜ『現実を生きる管理室』チャンネルを立ち上げたのか教えてください。
『現実を生きるリカちゃんねる』を作った最初の頃から、いずれ裏側を見せる動画もやりたいなって思っていたんです。というのも、実際のところ動画って裏で制作している期間がほとんどで、完成動画として皆さんに観てもらっているのはほんの一部なんですね。すごく時間をかけているし、私自身も制作部分を見るのが好きだったりするので、この制作の裏側の部分を面白いと思ってくれる方もいるかなって。
リカちゃんねるの動画を観てくれた方からのコメントを読んでいると、裏側やメイキングを見てみたいっていう方がいる一方、中にはリカちゃんを本当に一人の人間みたいに思ってくれているような方もいらっしゃるんですね。なので、裏側を見てみたいという要望と、リカちゃんの世界観を壊したくないという気持ち、その両方の想いを大切にしたくて別チャンネルとして立ち上げました。
完成するまでの過程がこっち、完成動画があっち、みたいな感じで分けて楽しんでいただければ嬉しいです!!
『現実を生きるリカちゃんねる』
【超おしゃれ?】現実を生きるリカちゃんのルームツアー
生活感あふれる大量の小物がリアリティを演出。雪崩起きがちの扉が閉まらないクローゼットや、おやじっぽくて見せられない冷蔵庫の中身など、リカちゃんの日常あるあるも見所。
『現実を生きる管理室』
【裏側】現実を生きるリカちゃんの部屋ができるまで【早送り】
「テーブルが汚ねぇですが気にせず」という裏側的コメントからスタート。「もう売ってないので5倍の値段で落札(涙)」したキッチンや、「制汗剤の蓋で作ったゴミ箱」など、裏側の臨場感がたまらない。最後に「カットしたとこ」としてオマケ動画あり。裏側のさらに裏側まで見られる。
——両チャンネルで撮り方の違いってあるんですか?
まず画角が違いますね。『現実を生きるリカちゃんねる』は結構「寄り」で撮りますが、『現実を生きる管理室』の方は「引き」で自分の部屋も少し映るようにして撮ったりしています。サイズ感がわかるようにっていうのも意識していますね。本当はちっちゃいんだっていうギャップを感じてもらいたいなって思って、メイキングを見せるときに定規とかボールペンなんかを小物と一緒に映して実際の大きさがわかるようにしています。
——メイキング動画では、小物を作ったり、セットを組み立てる制作者さんの様子も映っていましたね。
『現実を生きる管理室』では、やっぱりどうしても人間としての自分の存在感がすごく出てくるんです。その中でこだわりとして、裏側だからといって私の手が実際にリカちゃんの体を触って動かしたりしているようなところは映さないようにしています。そこは見せたくないなっていう気持ちがあって、裏側でも人形感を出さないようにするっていうのは私のこだわりとしてありますね。
なので、メイキングではセットや小物類の制作を中心に紹介しています。
皆さんからのコメントで細かい地道な作業に驚いてくれたり、誉めてくれたり、喜んでもらえていたりするのを見ると、大変だったのが報われた気持ちになります。完成形の方を見て誉めてくださったりっていうのはもちろんありましたけど、裏側を見て「こんなに作業あったんだ」とか今まで誰にも見られずひとりでやっていて、その苦労は自分しかわからなくてっていう部分を気づいてもらえて、ホント報われるなっていう気持ちで嬉しくなります。裏側を見せる動画もやってよかったなって思いますね。
——前回のインタビューから半年経っていますが、当時と比べて技術的にスキルアップしたところがあったら教えてください。
コマ撮り撮影の失敗が減りました。以前はボツにする写真も多かったんですけど、今は頭の中で動画にした時のイメージがきちんとできるようになったので、ボツ写真はほぼなくなりましたね。だけど、撮影時間は減ってなくて同じくらいかかってます。やっぱり自分の中でよりクオリティを求めるようになってきて、撮る枚数も使用する枚数も増えていますね。
『現実を生きるリカちゃんねる』
【本音と建前】現実を生きるリカちゃんの会社飲み会
実体験でのエピソードを思い出しながら制作。リカちゃんのダークな心の声がさく裂するシーンも。リカちゃんも「いけない、ブラック現リカが……」と反省。
『現実を生きる管理室』
【裏側】現実を生きるリカちゃんの居酒屋が出来るまで【アイテム紹介】
庶民的な居酒屋がリアルに再現されている。テーブルに並べられたおつまみや、壁に貼られた短冊メニューは、ぷちサンプルシリーズ「一杯やってく?居酒屋のんべえ」などを利用。店内の片隅には台車やビールケースが積まれ、細部にまでこだわりを見せる。
——居酒屋での会社飲み会も両方のチャンネルであげていますね。こうして完成版とメイキング動画を見比べると面白いですね!こんな居酒屋さん、ありそうです。
私が実際に行ったことのある居酒屋さんなんかを参考にして作りました(笑)。画像を調べたりして、リアリティ重視で結構細部まで作り込んでいます。例えば、畳も自作してますね。ミニチュアの畳も売っていたのですがリアリティとかサイズ感が合わなかったので、い草座布団を解体して段ボールに貼って作成しました。
セット自体も広くしました。リアリティを出そうと思うとセットを組む机がいよいよ手狭になってきたので、折り畳み式の大きい机を買ってバージョンアップしてます。
——セリフも物凄くリアリティがありましたが、あれは実話ですか?会社の方には内緒にしているとのことでしたが、これだけ話題になって気づかれたりしてないですか?
実話ですね。もうここ数年分の記憶を全部書き出して(笑)。そしたらいっぱい出てきちゃって(笑)。それらを全部凝縮させてネタにしています。
今も内緒です。知られてないからこそできるネタですね(笑)。
リカちゃんを一人のYouTuberとして見てほしい
——最近新たに力を入れていることはありますか?
最近は結構ショート動画をあげてますね。
私としては、リカちゃんを一人のYouTuberと思っていて、ホントにただのYouTuberっぽく見られたいんですね。だから、人間のYouTuberさんがやって流行っているようなことをリカちゃんにさせてみたいと思ってやっています。
最近ショートで定番になっている某法律事務所さんの「質問きてた」っていうのを見て、これをリカちゃんにもやらせたいな、って。ガッツリ法律っていうのはちょっとわからなかったので、『現実を生きるリカちゃん』バージョンに落とし込んでみました。
背景も本家さんっぽく似せて作ったのがこだわりです。アヒルのおもちゃも粘土で作って置いてみたりとか(笑)。
Q:ちゃんとメイクを落としてから寝ました。私って天才ですか?#Shorts
——他にもショートのオススメ動画があったら教えてください。
最近では「現実を生きるリカちゃんが雑誌の表紙だったら」っていうショート動画をあげました。そこでリカちゃんが着ている洋服は、主にインスタグラムで同じくリカ活をしていて洋服を作っている方達から購入したものですね。これはインスタグラム用に撮影した写真が集まってきたので放出したっていう感じですね。キレイ目リカちゃんです。
現実を生きるリカちゃんが雑誌の表紙だったら… #shorts
あとは、少し前になるのですが、「加工してなにが悪い!リカちゃんver」っていう黒髪のリカちゃんが踊っているショート動画ですね。これは当時TikTokで流行っていた音源でやってみたんですけど、踊っているので動きを出すのがすごく大変でした。コマ撮りで撮影するんですけど、通常よりコマ数がたくさん必要だったんです。1分の動画なのに、何時間掛かったんだろっていうくらい時間かけた気がしますね。
大変だったので、ぜひ見てください(笑)。
——『UberEats食べながら恋バナしよ』の動画用にインスタグラムで質問募集していましたね。そのきっかけや反響を教えてください。
これもよくYouTuberさんが「質問募集」ってしているのをよく見ていたので、そういうのをリカちゃんでもやりたくて。
ホントにもうスクロールしきれないくらいの質問を送ってもらって、数千……もしかしたら一万とかいってるんじゃないかな。全部読みました。ピュアな内容が来るかと思っていたら、意外とドロドロで……。予想外でびっくりしました。
【嫉妬】UberEats食べながら恋バナしよ【浮気】
視聴者からの質問を元に作成した動画。リカちゃんの回答が冴えわたる。
——質問に答えるリカちゃんが途中から黒スーツの弁護士風になったり、まさかの特攻服のヤンキー姿のリカちゃんも衝撃的ですよね。
質問募集した時点では普通にやる予定だったんですけど、質問読んでいるうちに「なんだ、その男は!?」とか「何や、それ!?」っていう気持ちが出てきて。それをリカちゃんに反映するとしたら、「心はヤンキーっぽいリカちゃん」が浮かんで、「よし、作ろ♪」って。あとは、絵面が変わった方が面白いかなっていうのもありますね。
リカちゃんの紫色の特攻服は、学生時代のクラスTシャツで作りました(笑)。サイズとかもちゃんと測ったりしないのでホント適当です。リカ活を始めるまで洋服を作ったことはぜんぜんなかったので、見よう見まねでやってます。
現実を生きるリカちゃんの小道具紹介【UberEats企画】
UberEats企画の小物紹介。特攻服を学生時代のクラスTシャから制作するメイキング風景も。
今回は、現実を生きるリカちゃんの表と裏、そして裏を見せるにあたって表のリカちゃんへの強いこだわりを語ってくれた『現実を生きるリカちゃん』制作者(中の人)さん。そこには、リカちゃんを人形ではなく、一人のYouTuberとして見せたいというブレない軸がありました。
これからもYouTuber『現実を生きるリカちゃん』の表と裏の活躍から目が離せませんね!
Profile
「現実を生きるリカちゃん(中の人)」
20代後半会社員。幼少期から手芸や工作が趣味で、写真を使った絵本を作るなど好きなことを形にするのに喜びを感じる。子供時代からリカちゃん人形で遊び、就活でタカラトミーを受けるも不採用。YouTube好きが高じて動画編集について独学で学び、2020年よりYouTube『現実を生きるリカちゃんねる』を開始。
STAFF
企画・映像制作:「現実を生きるリカちゃん(中の人)」