【スカルプターズ・データベース】 透明感ただよう少女型アンドロイド K

フィギュア、ゲーム、CM、映画、そしてアートのジャンルで最も造形力のあるスカルプター・原型師を集めた、最新データベース創刊!

人体造形+機械 究極のデウス・エクス・マキナ
【2023/6/21更新!】K Profile


Kとその手。

K

車が大好きで、パーツを詳細に描きこんだ絵を描いたり、レゴで乗り物やロボットを作ったりする幼少期を過ごす。中学生の頃から人体の造形に興味を持ち、彫刻など純粋美術に憧れる。大学では製品デザインを専攻し、カーメーカーに就職。カーデザイナーとして働くかたわら、人体造形への憧れは消えず、粘土による人体造形など、手は動かしつづけていた。ZBrushや3Dプリンタなどのデジタルツールに出会い、表現の幅が広がったことで、オリジナルのアンドロイドのシリーズを作り始める。

2019年夏、目標を設定する意味で、ワンダーフェスティバルへの参加を決意。ANDROID ELO1が第38期ワンダーショウケースに選出され話題を呼ぶ。

影響を受けた造形家とその作品は、オーギュスト・ロダン「洗礼者ヨハネ」とジョルジェット・ジウジアーロ「デロリアン」。2021年より、本腰を入れて造形活動を開始した。

Twitter:@itomojo

 

最新作

「BONE12-B」(左)「 BONE12-W」(右)

これまで取り組んできたメカと人体の表現をベースに、初めて取り組んだ球体関節人形です。
生きている人間は日々変化していきますが、その時間の流れとは切り離された存在の人形は、独自の愁いを持った存在だと思います。作りこむほどに生命感は増しますが、その愁いはさらに強調されえていくように感じます。そこに骨をモチーフにした意匠を取り入れることで、肉の持つ生命感と、無機的な意匠の対比の中に、生命、存在の儚さを浮かび上がらせたいと考えました。

 

2022年で一番変化したこと

グループ展やギャラリーなど、発表の場が広がったことが大きく変化したことです。来年は個展の開催も計画しており、それに向けて作品づくりをしています。

2022年で一番感動した作品

諏訪敦さんの個展「眼窩裏の火事」で生の絵画の迫力に圧倒されました。

 

 

☆代表作

Android EL01
Android EL01 torso
Android iv02
HB01
HB02
HB01 Melting

作品

Android EL01。台座はSUM ART用に新たに作成。

 

Android iv02。台座はSUM ART用に新たに作成。

 

日常に溶け込むフィギュア、がコンセプトの新作「spectrum」。

 

初期にクレイで作った、バレリーナの習作。

ワークフロー

最近、一品物の制作に移行している最中なので、正直なところワークフローが確立できていません…。デザイン、ポージングなどデジタルでの作業に12ヵ月。出力、仕上げ、塗装などフィジカルな作業に12ヵ月ほど。いくつか平行で進めているので正確にはわからないのですが、そんな感じです。

使っているパソコン、ソフト、ペンタブ

【PC】
raytrek

【ソフト】
ZBrush、 Photshop 

【ペンタブ】
Wacom Cintiq22

作業スペース

すっきりと整ったPCまわり。

 影響を受けた(大好きな)映画、漫画、アニメ

『スター・ウォーズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのSF作品が好きで、幼少期に何度もみて影響を受けた。

1日の平均作業時間

8時間。

おすすめの椅子

Mirra Chair