【原型師INTERVIEW番外編 】不敵な笑みと〈刻々帝〉をイメージした衣装で立体化「デート・ア・ライブ」時崎狂三フィギュア制作インタビュー!

『デート・ア・ライブ』で圧倒的人気を誇る“最悪の精霊”・時崎狂三が、1/7スケールフィギュアとなって登場!本作は、SHIBUYA TSUTAYA IP書店とDesign COCOがタッグを組んで立ち上げたブランド「AXGRIT(アクスグリット)」の第2弾として企画されたもので、「AXGRIT」だけのオリジナル衣装をまとった特別仕様となっています。今回は、このフィギュア制作を担当したDesign COCOに、企画の経緯から造形のこだわりを伺いました。

 

INTERVIEW

——ブランドプロジェクト「AXGRIT(アクスグリット)」の第2弾とのことですが、今作の企画の経緯を教えてください。

第一弾では、VTuberグループ『ホロライブEnglish -Advent-』様との企画を実施いたしました。
AXGRITは、「さまざまなコンテンツが一つの世界でつながり、共鳴する」というコンセプトのもとに立ち上げた新ブランドであり、その第2弾としてアニメ作品との企画を検討していました。
そうした中で、2013年にアニメ化され、これまでに第5期まで放送されているほか、国内外で高い人気を誇る『デート・ア・ライブ』との企画を実施することになりました。
本作は、謎の生命体や宇宙、時空、戦艦など多くのSF要素を含んでおり、AXGRITのコンセプトや世界観にとてもマッチすると考え、企画を提案させていただきました。
この企画を通じて、ブランドをさらに多くの方に知っていただく機会となれば幸いです。

——〈刻々帝(ザフキエル)〉をイメージしたオリジナル衣装となっていますが、このテーマは最初から決まっていたのでしょうか? それとも他の案も検討されたのでしょうか?

今回はこのイメージ一択でした。AXGRITのコンセプトが、キャラクター・タレント様のベース設定をイメージして展開する企画となっており、『デート・ア・ライブ』も時崎狂三の〈刻々帝(ザフキエル)〉をイメージして作るということは最初から決めておりました。

——イラストから立体化する際、特に注意された点や意識されたことを教えてください。

今回は浮遊感のあるイラストでしたので、支えをどうするかというのが一番の課題でした。
支柱を沢山付けると見栄えが悪くなってしまいますが、逆に少なすぎても製品としての耐久性を損ねてしまいます。可能な限り支柱を目立たないように配置しつつ、本数も抑えられるように社内の生産チームと相談しながら進めました。左右の足元の歯車はそれぞれ2本の支柱で支えていますが、その内1本は脚の支えも兼ねています。左右で歯車の角度が違うのが更に難しい点でしたが、うまく避けてできる限り左右共通パーツで生産できるようにしました。お尻の下にも椅子のような形の支柱がありますが、決めの角度から見て可能な限り見えないように配置しています。最終的にはイラストのイメージを損なわずにベストな形に持っていくことができたかなと思っています。

——表情の造形について。

時崎狂三は不敵な笑みや妖艶な雰囲気が印象的なキャラクターですので、その雰囲気をフィギュアでも出せるようにアニメやイラストの資料を多く参考にしました。
ただ、フィギュアはイラストと違って、眉毛が前髪に隠れて表情が分かりづらくなってしまう場合があります。
時崎狂三は前髪が重めのデザインなので、ほんの少しだけ隙間を広げて表情が分かるように工夫しました。

——衣装造形に関して、質感やディテールなどで特に工夫されたことを教えてください。

ジャケットの生地感は特にこだわって作っています。ナイロンやポリエステルのような素材だと思いますので、写真素材を集めてシワの入り方などを参考にしています。
オレンジの部分はビニールっぽいなと思いましたので、もう少し硬めのシワになるように意識して作りました。クリアパーツなので透け感や反射で分かりづらいかもしれませんが、是非製品で鑑賞していただければと思います。

——髪の毛の流れや動きについて。

飛んで戦う世界観のシリーズですので、フワッと浮き上がっているような動きを意識しました。
正面からだけではなく、どこから見ても見ごたえのある髪の流れになるように、様々な角度から見て調整しています。左手側の毛束はイラストでは少し隠れてしまっていたので、ある程度こちらで考えて流れを作っています。左右で風の流れや動きの方向にちぐはぐな感じが出ないように意識して作りました。

——歯車の造形も非常に精巧ですが、こだわりポイントを教えてください。

歯車は奥行き感の表現や設置方法に少し悩みました。
重ね順はどうするか、どこに嵌合を設けるか、更に浮遊しているので支柱の位置はどうするかといったさまざまな問題が重なっていました。一番外側の文字盤になっているクリアパーツも最初は支柱を付ける方向で考えていましたが、何とか不透明部分に嵌合を設けることですっきりした見た目にできたと思います。パーツごとの厚みと接地の方法も熟考して、隙間による奥行き感も出せたかなと思っています。

——太ももやふくらはぎの柔らかさ・むちむち感も再現されていますね。

身体に巻いたベルトの硬さと肌の柔らかさの差を感じられるように意識して造形しました。
靴は歯車のような硬く冷たい印象ですが、全体で見たときにきれいな脚線美になるようにシルエットにこだわりました。硬そうなパーツをふくらはぎに沿わせるのが少し難しかったですが、硬さと柔らかさをうまく出せたかなと思います。フィニッシャーの方の腕前にも大いに助けられています…!

——台座はイラストには描かれていませんが、こちらはオリジナルデザインでしょうか?

AXGRITはシリーズ通して台座を統一しているため、第1弾『ホロライブEnglish -Advent-』のデザインの色違いで作成しております。

——最後に、本作を購入された方やファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

AXGRITの世界観や未来的なデザインで普段とは違った印象の時崎狂三になっています。商品写真では見えない箇所もしっかり作り込んでいますので、ぜひお手元でじっくりとご覧ください!

 

製品情報

デート・ア・ライブ 時崎狂三 「AXGRIT」Ver. 1/7スケールフィギュア

種別:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
予約期間:2025年7月18日 〜 2025年10月16日
発売日:2026年8月予定
個数制限:1人3個まで キャンセル不可
サイズ:全高:約224mm(台座含む)
対象年齢:15才以上
材質:PVC、ABS
価格:¥34,980(税込)

原型・彩色:Design COCO

発売・販売元:株式会社デザインココ

©2023 橘公司・つなこ/KADOKAWA/「デート・ア・ライブⅤ」製作委員会 ©AXGRIT

 

 

 

 

Profile

Design COCO

アニメキャラクター等のハイクオリティな等身大・スケールフィギュアの制作を手掛ける制作会社。宮城県仙台市に本社を置き、3D制作から彩色まで社内一貫生産しています。工学的手法を駆使して、常に新しい技術を追い求め、3Dプリンターの開発・販売も行っています。