【原型師INTERVIEW】CFBより新シリーズ「ソフビモデル」が登場!『海竜 ラギアクルス』原型制作・RYO(ねんど星人)インタビュー!

カプコンより新シリーズ「カプコンフィギュアビルダー ソフビモデル 海竜 ラギアクルス」が予約受付中!今回は担当原型師・RYO(ねんど星人)さんに制作のこだわりについてお聞きしました!
INTERVIEW RYO(ねんど星人)
——CFB新シリーズ「ソフビモデル」の第一弾となるラギアクルスですが、お話をいただいた時のお気持ちを教えてください。
普段から恐竜とかをデフォルメしつつディテールがしっかり入っているものも作っていたので、そういうものを見てもらえたのかなって思いました。自分に合ったテイストの作品ですごく嬉しかったです。『モンスターハンター』のモンスターはシュッとしてかっこいいものだと思うんですけど、僕が得意なのはちょっとでっぷりした怪獣とかだったので、デフォルメのほうが相性が良くて自分の得意なことを発揮できそうだと思いました。
——デフォルメのデザインもRYOさんが担当されていますか?
フォルムが決まるまで何回かやりとりしながらデフォルメ具合を決めていきました。ZBrushで何度か見ていただいて、もう少し頭大きく、など修正していきました。
——ポージングは他にも候補があったのでしょうか。
ポージングはカプコンさんと製造のACROさんである程度決められていました。水中で……とか色々経て今のニュートラルなポーズになってるみたいです。
——造形にかかった時間を教えてください。
造形だけの日数だと3週間ちょっとだと思います。
——デフォルメとリアルなディテールのバランスについて。
普通のラギアクルスは長いので、デフォルメでウロコを正確に並べると線が潰れたようなディテールになってしまうので、大きくしたり小さくしたり、収まりそうにない部分は間引いたりして調節しています。
——顔周りの造形でこだわりがあれば教えてください。
デフォルメだけど可愛くなりすぎず、いかついけど愛嬌があるくらいのお顔を目指しています。最初は目が小さくていかつすぎて修正が入り、少し目を大きくしてちょうどいい塩梅の顔になったと思います。ただただ可愛いデフォルメになるのは嫌で、目を大きくしないでおこうと思ったんですが小さすぎましたね(笑)。最終的に少し目を大きくして完成時の状態になっています。
——特に見てもらいたい部分を教えてください。
頭を作るのが好きで頑張ったので頭を見てもらいたいです。アングル的には斜め前からがドシっとしていていいかなと思います。
あと実は、ラギアクルスの腕(前脚)はZBrush for iPadで作りました。
——なぜ、腕(前脚)のみiPadで?
旅行に行っても作らないと!って期間があったのでそれで観光した後のホテルでやったりしていました。部分的に使う場合はすごく集中してできてよかったです。
——今回の造形で特に意識したことはありますか?
『モンスターハンター』はゲームに登場するモンスターの造形自体がす
——再現が一番難しかったところはどこですか?
背中ですね。S字のようになっていて本来大きいものがぎゅっとなっているので、曲がっている外側の部分と内側の部分の差が破綻しないように調整するのが大変でした。
ブロックごとにある程度かたまりで動かせるようにして少しずつ調節したりしました。
——購入を検討している皆さんに一言お願いします。
商品情報
カプコンフィギュアビルダー
ソフビモデル 海竜 ラギアクルス
販売元:カプコン
サイズ:約H180mm×W140mm×D220mm
素材:PVC
パッケージ:オープンパッケージ(紙箱/窓付き)
原型:RYO(ねんど星人)
製造協力:ACRO
価格:6,578(税込)
発売日:2026年3月12日(木)予定
※商品画像はイメージです。実際の商品とは若干異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※内容・仕様は予告なく変更になる可能性があります。
※諸般の状況によりお届け日が変更となる場合がございます。
©CAPCOM
Profile
原型制作 RYO(ねんど星人)
2015年から「ねんど星人」という屋号で造形イベントなどに参加。同年よりフリーランスの原型師として活動する。
2022年にはフィギュアメーカーに入社し、その経験を積んだ後、2024年から再びフリーランスの原型師として活動する。主に怪獣や恐竜、オリジナルのモンスターの立体作品を制作する。商業原型においても、これらのジャンルを中心に手掛け、愛嬌がありながらも生物としての迫力やディテールを追求した作品作りを心掛けている。







