タナベシンの美術系のための英会話講座⑭全編英語字幕付き!英語で作品紹介/大畠雅人『Girl with key』編
作品の形状やコンセプトの説明も!全編英語の作品紹介
毎週水曜日は、アメリカで12年間フィギュア原型師として働いていた造形家のタナベシンさんが、SNSで使える英会話をレクチャー!
今回は全編英語で日本のアーティストの造形作品をご紹介。『SCULPTORS 03』に掲載された大畠雅人さんの『Girl with key』について英語でお話ししていただきました。
日本語訳はこちら
どうも!タナベシンです。日本の造形家で複数メーカーのフィギュアを作っています。
お薦めアーティストの作品を紹介するビデオの第2弾です。SCULPTORS 03、第3号からですね。今回ピックアップしたのは表紙にある「A girl with keys」友人の大畠雅人さんの作品です。彼の作品を紹介するのをとても楽しみにしています。誌面の彼の言葉を翻訳して作品解説を英語でお届けします。でも僕のひどい発音は我慢してくださいね!ではいってみましょう。
ページ記載のタイトルは「Girl with key」となっていますが実際は「A girl with keys」のほうがよいでしょう。
Zbrushによるデジタル造形、塗装は大畠雅人さん本人によるものです。全高17cm。Form2による3Dプリントですね。
彼の作品解説によると、「見たままですが、少女が何かを指さしています。何かを密告するように、誰かを非難するように。足元に忍び寄るものに彼女は気づいていないかもしれません。」初見ではシンプルなジオラマスタチューと見えます。とても静かで、シンプルなポーズ、派手さもなく、アニメキャラのような極度な装飾など一切ありません。
少女が静かに何かを指さし、左手には鍵束を持っています。ですが台座部分を見てみるとそこにはマンホールから彼女の足に忍び寄るひとつの手が……これはなんなんでしょう??
ナラティブアートの類ですが明確なストーリーは与えられていません。映画やコミックからでなく全て大畠氏の創造によるものです。
彼女は何を指さしているんでしょう?彼女はあなたに何を伝えたいんでしょうか?その鍵は何に使うんでしょうか??さらに足元の手は誰のものでなぜ彼女に近づくんでしょうか??この作品にはたくさんの謎がありますが明確な答えはないのかもしれません。見る人それぞれがご自身で物語を想像していただければ……。
いかがでしたか?
なかなかミステリアスでしたね。とても楽しめる作品だと思います。ところで、こちらの誌面には僕の作品も紹介されています。デッドバイデイライトというゲームに登場するキャラ「The Spirit 山岡凛」です。見えますか?まあ今は特に言うことはないんですがね、いちおう僕のも載ってるってのをお伝えしたくて(笑)。
ではまた次回!
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タナベシン
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