【第6回】石長櫻子/植物少女園「深淵の花嫁」造形メイキング〜塗装〜

石長櫻子/植物少女園氏の「深淵の花嫁」粘土造形テクニック。今回は塗装について解説します。
※本記事は『AUFHEBEN 石長櫻子/植物少女園作品集』に収録されているメイキングページを抜粋して掲載しています。
Tool&Materials
材料:サーフェイサー、Mr.カラー[赤、黄、白、クリアー、つや消し、ラスキウス _ホワイトピーチ、クリアーブルー]、モデルカステン[粘膜クリアー]、タミヤカラー[エナメル _フラットレッド、フラットブラック、フラットホワイト、フラットブラウン、ゴールドリーフ]、ハルモニアブルーム _メイクパレット(dawn)
道具:エアブラシ、綿棒、筆、マスキングテープ、手袋
塗装
1.血色の悪い肌にしたいので下地にグレーのサーフェイサーを吹いて、その上に白を吹いておきます。完全に白ではなくグレーが残っているくらいの白です。
2.その上に乗せる肌色を作ります。クリアをメインに白・黄を2滴くらい、赤を3滴くらい入れます。赤めの肌にしたいので、やや赤が多めです。つや消しが好きなので最初からつや消しを入れておきます。
3.影になる部分や赤みを出したい部分に肌色を乗せていきます。目の部分には色を乗せたくないのでマスキングしておきます。
4.同じ肌色だけだと単調になるので、今度は黄味の強い肌色を作って、全体に乗せていきます。今回はラスキウス ホワイトピーチを混色せずにそのまま使っています。
5.下地の青みが残る感じで全体的に肌色を乗せていきます。
6.メリハリが欲しいので、赤みが欲しい部分を強調します。今回はモデルカステン粘膜クリアーを使ってみました。
7.ハイライトになる部分に青みを足します。Mr.カラーのクリアブルーですが、これは昔の緑がかったやつを使用しています。何年か前にリニューアルされたものは色が澄んでしまっているので、濁りの出る古いタイプのものを使っています。
8.時々手袋に吹いてみて、濃度や色味の確認をしています。
9.一度に厚く吹いてしまわず、確認しながら何度も色味を重ねていきます。
10.範囲の狭い部分にエアブラシだけで赤みを足すのが難しい時はタミヤのウェザリングマスター(フィギュア用)GやHを使うのですが、今回はハルモニアブルーム メイクパレット(dawn)を使ってみました。顎の先や唇、耳、のどぼとけなどに色を乗せていきます。
11.肩甲骨、首の付け根、背骨の辺り、鎖骨の上下、わきの下など。
12.股間、膝、膝の裏、つま先、くるぶし、お尻など、ポイントになる部分の赤味を強くします。
13.影になる部分(凹部分)を先に塗っておきます。黒だけではないのですが、影になる部分を先にある程度濃くしておいた後、全体に色を乗せる方法で塗装しています。私の場合はそのほうが陰影の調整がしやすいです。陰影のメリハリが足りないなと思ったら、その後で調整します。
14.こちらはぎゅっと集まっている部分にシャドウを入れておきます。
15.エアブラシの部分が終わったら筆作業です。エナメル塗料を使用します。エナメルだとモールドのある部分にも入っていくので細かくできます。
16.境目のボカシは筆でも良いですが、綿棒だと手軽です。
17.面相はエナメルメインで使用します。時々アクリル絵の具も使いますが、今回はエナメルのみです。眉毛は意図的に描いていません。
18.まつ毛を植毛します。今回は白いまつ毛にしました。今回は白いまつ毛を使いたかったのでドール用を使用しましたが、人間用でも白いものが入手できればそれでも可。普段は100円均一のも使用したりします。
19.先端のみ切り離してピンセットで1本1本貼っていきます。ピンセットでつまんで、根元に瞬間接着剤をつけて、アイラインに貼り付けます。白まつ毛は黒に比べて細くて見えづらくて大変でした。
20.完成!
Profile
石長櫻子/植物少女園
2003年から海洋堂主催の造形の祭典「ワンダーフェスティバル」に参加し、本格的に造形に取り組みだす。2006年、ワンダーフェスティバル公式レーベル「ワンダーショウケース」選定アーティストにも参加を続け、創作作品を発表している。2023年11月に表参道・Gallery Wにて初個展「止揚ーアウフヘーベンー」を開催。
Webサイト:https://shokuen.com/
書籍情報
『AUFHEBEN 石長櫻子/植物少女園作品集』
2023年11月20日発売
192ページ
定価:本体3,200円+税
発売・発行:ボーンデジタル





















