高木アキノリ氏の初作品集『ドラゴンテイル 高木アキノリ作品集＋デジタル造形テクニック術』の発売1周年記念に伴い、現在発売中の『SCULPTORS 07』に掲載されたオリジナル作品「Night walker」の繊細なレース模様のメイキングをお届けいたします！

メイキング

ベース模様

CLIP STUDIO PAINTで対称定規を使い描いた模様。今回は「モンスターの指」というイメージで描いてみました。この模様を場所に合わせて調整・加筆しながら各所に使用しています。

腕パーツの模様

①腕パーツの模様はSurfaceのNoiseMakerを使用し制作しました。

UV masterを使いUVを開きます。

SurfaceのNoiseからNoiseMakerの画面に。Alpha Onで模様の画像を適用、UVの形状を元に模様を適用したいので対象にUVに変更、Alpha Scaleの数値を調整し丁度いいサイズになるように調整します。今回はMix Basic Noiseを0に、Strengthの値で強度の調整もできます。

②編集が終わったら、Mask By Noiseでマスクに変換。

③SubtoolのExtractで凸のメッシュを作成しました。

ツノの装飾

①ツノ部分にも装飾をつけるため、ツノよりひと回り大きいメッシュを用意します。

②ZAppLinkでPhotoshopを使用し模様を転写します。Document内にあるZAppLinkを使用。

Photoshopで模様をペースト、模様を付けたい位置に変形・移動、ペーストした模様のレイヤーをLayer1に結合、Photoshopでファイルを上書き保存。

③ZBrushに戻りRe-enter ZBrushで 模様をポリペイントに。

④PenAブラシで模様を修正、加筆。
Mask By ColorのMask By Intensityでポリペイント箇所をマスク。

⑤SubtoolのExteactでメッシュを作成。

⑥Moveブラシなど使い形状を仕上げる。

全体の仕上げ

ほかの箇所も同じようにNoise MakerやZAppLinkなどを使用しながら装飾を付けていきました。

完成！

絶賛発売中！

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高木アキノリ