【スカルプターズ・ムービー】ドワーフ恒例のグリーティングアニメーションが配信開始!今年は『モリモリ島のモーグとペロル』のクリスマスショート

テキスト・神武団四郎
写真:小野寺廣信

今年もクリスマスがやってきた。この時期、アニメーションファンのお楽しみが、ドワーフが2018年より毎年12月24日に配信しているグリーティングアニメーション。今年は24日から、合田経郎監督による撮りおろしの短編アニメーションが配信されている。 昨年の「こまねこ」に続いてお題に選ばれたのは、料理上手なモーグと食いしん坊ぼうのぺロルを描いた『モリモリ島のモーグとペロル』。今回新たに制作されたのは、クリスマスにペロルがモーグにプレゼントを贈る様子を描いた約30秒のストップモーションアニメーションだ。10月より仕事の合間に準備を進め、4日間でアニメーションの撮影が行われた。12月初旬、ドワーフスタジオでの制作風景をお届けする。

dwarf Greeting Movie 2022 -Mogu & Perol-

 

 

制作風景


星空のシーンのセッティング風景。右手のアームの突き出た黒いボックスは、モーション・コントロール・カメラ「VOLO」。

 

星の中を飛ぶペロルの位置を確認中のアニメーター峰岸裕和氏。オリジナルの『モリモリ島のモーグとペロル』へもアニメーターとして参加している。

 


星の中を飛ぶペロルのアニメーション用パペット(右)と、アタリ用の簡易パペット。アニメーション用パペットの右側から突き出ているのは、自由に位置を変えられる固定用のリグ

 


ペロルを固定しているレール。ひとコマずつレールを移動しながら撮影を行う。

 


カメラを通したペロルの映像。画面奥から手前へひとコマずつピントを送りながらモーション・コントロール・カメラで撮影。

 


星の位置を決めていく美術スタッフ。これらの星をはじめとする美術をデザインした立花仁氏は、オリジナルショート本編の『モリモリ島のモーグとペロル』の美術も担当している。

 


奥行き感を出すために、星は3つの大きさで作られた。

 


モニターでセッティングを確認中。左より2番目が撮影の鈴木隆光氏、中央の合田監督、峰岸氏、右端で画面を覗いているのが立花氏。

 


モーグと巨大な木をくりぬいて作った(という設定の)モーグの家のセット。室内はクリスマス用の装飾がされている。ツリーにはドワーフのカンパニーキャラクターも。ちなみに縮尺は約1/6。

 


モーグの顔のパーツ。目や口など形の異なるパーツをコマごとに置き換えて表情を作る。

 


テーブルに並べられた料理の数々。動物性の食材を口にしないビーガンでも大丈夫なメニュー。おいしそうに見える料理の数々も「モーグとペロル」の魅力。

 


カメラのボディはキヤノンのEOS 5Ds。レンズはマウントアダプターを経由してニコンのNIKKORレンズを使っている。

 

照明はDedolight 。

 

STAFF

監督:合田経郎
アニメーター:峰岸裕和
撮影:鈴木隆光
撮影アシスタント:宮崎佑介
美術デザイン:立花仁
美術造形:西谷勇三 藤澤洋介
音楽:未知瑠
編集:帆足誠
広報:西山佳菜子 内田あやめ
WEB&カードデザイン:塩田茉利衣
制作:木内美沙
プロデューサー:木梨綾乃 岡田由里子

 

Ⓒdwarf