【イベント】 造形作家集団「GOLEM」2026年8月14日(金)より開幕

造形作家集団「GOLEM」によるグループ展が、東京・SAI(MIYASHITA PARK)にて8月14日(金)より開催決定!石野平四郎、植田明志、Entei Ryu、タンノハジメ、蔦本大樹、中西宏彰、森田悠揮、米山啓介ら8名の作品を展示します。ぜひ会場で、造形作家たちが生み出す唯一無二の世界観をご覧ください。さらに、8月22日(土)には、造形作家・竹谷隆之氏美術家・彫刻家の小谷元彦氏、石野平四郎氏(GOLEM)によるトークイベントも開催予定です。

 

 

 

石野平四郎氏よりコメントが到着!

GOLEMは、彫刻、フィギュア、デジタル造形など、それぞれ異なる領域で活動しながらも、同時代を共有する造形言語を持つ作家たちによるアーティスト・コレクティブです。

私たちは既存のジャンルや制度の枠組みに自分たちを当てはめるのではなく、「形をつくる」という行為そのものを起点に、それぞれの実践を積み重ねてきました。

今回の展示では、作品だけでなく、批評、デザイン、トークイベントまでを一つの実践として構成しました。それぞれが独立した要素ではなく、「GOLEM」という活動そのものを立ち上げるための重要な要素として位置づけています。立体作品がどのような文脈の中で生まれ、どのように社会や美術史と接続していくのかを、多角的に提示できる展覧会になったと考えています。

関連トークでは、小谷元彦さん、竹谷隆之さんという、日本の立体表現を牽引されてきたお二人をお迎えし、GOLEMの代表としてお話しさせていただきます。私たちのような作家が、美術史の中でどのように位置づけられるのか、その輪郭についても一つの答えが見えてくるような内容になるのではないかと思っています。

造形をされている方にはもちろんですが、普段ものづくりをされない方にも、「形をつくる」という行為について新しい視点を持ち帰っていただけたら嬉しいです。特に、手癖のある造形やオリジナルの造形を追求していきたい方には、ぜひお聞きいただきたい内容です。

今回はGOLEMの代表という立場でお話しさせていただきますが、本来GOLEMは、それぞれ異なる考えや視点を持った作家たちによる集まりです。代表という形になってしまい恐縮ですが、メンバーを代表して、私たちの実践について誠実にお話しできればと思っています。

トークイベント当日はGOLEMメンバー全員が会場に揃います。ぜひ展示とあわせてお楽しみください。

 

出展作家

石野平四郎(いしの・へいしろう)

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のキュレーター兼アーティスト。
1992年神戸市生まれ。2015年神戸芸術工科大学クラフト美術学科フィギュア彫刻コース卒業。2017年新芸術校標準コース修了。
フィギュア造形の技法と彫刻表現を融合した独自の制作工程を用い、目に見えないエネルギーや存在を、メタ的なクリーチャーとして可視化する制作を行っている。増幅されたイメージと自身を中心とする造形行為を「嵐」として捉え、命なき存在に宿る生命力や、その悲哀、激情、虚無について思考を重ねている。2023年、Iris van Herpenからのオファーを機に、海外の主要な美術館にて作品を発表している。
また、アーティストコレクティブGOLEMの作家・企画としても活動し、ゲームや特撮などの視覚文化に由来する造形言語を批評的に再検討しながら、身体性・物質性・制作態度を軸に、立体造形が芸術としてどのように成立し得るのか、その可能性を探る実践を行っている。
主な個展に『O-M-O-T-E』(Roentgenwerke/東京/2015)。主な企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda/東京/2022)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭/東京/2024)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST/東京/2024)、『シーラカンス』(MUMON/東京/2025)など。

X:@i_heishiro

植田明志(うえだ・あきし)

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のアーティスト。
1991年三重県生まれ。2014年、名古屋芸術大学 アートクリエイターコース卒業。 
ポップシュルレアリスムの系譜を基盤に、日本的な嗜好性や個人的なノスタルジアを内包した世界観を、物語を綴るように連続的な造形作品として展開している。親密でありながらどこか異界に接続するイメージは、記憶や憧憬、祈りといった感情の層を静かに掘り起こす。制作は、自身の中に自然に立ち上がるイメージや感情を形にする行為として行われており、明確な意味づけや解釈を前提としない。作品は完成された物語ではなく、心に浮かぶ風景や気配を留めた断片として現れ、観客自身の経験によって補完される余白を持つ。2021年の入院を経て以降は、立体造形に加え、デジタル技術や映像、出版など多様な手法を用いながら、変化する身体感覚や環境とともに制作を続けている。
主な個展に『祈跡 For praying』(未那美術館/北京/2019)、『NATIVE CHILDREN』(HOW HOUSE/東京/2020)、『-憧憬- 星のように歌い、月の様に踊る』(北京/2021)、『Memory of Landscape』(Beinart Gallery/オーストラリア/2025)。主な企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda/東京/2022)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭/東京/2024)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST/東京/2024)など。 

X:@aki_shi_

Entei Ryu(エンテイ・リュウ)

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のビジュアル・プロダクション兼本展ゲストアーティスト。 
2019年、東京大学 建築学科卒業。

現在はコジマプロダクションに所属し、ゲーム制作において世界観や造形コンセプトの根幹に関わりながら、コンセプトデザイナーとして活動する一方、並行して作家活動を継続している。建築的思考に裏打ちされた空間感覚と、流体や風、質量の変化を想起させる有機的な造形言語を横断させ、形態が変容し続けるような表現を特徴とする。3DCGによる造形を起点に、彫刻、ペインティング、グラフィックノベル、映像など複数のメディアを行き来しながら、イメージが定着する直前の不安定な状態や、概念と物質のあいだに立ち現れる緊張を作品として提示している。商業制作の中核に身を置きながらも、作家活動においては表現の帰属を固定せず、
ファンアートと純粋な創作の境界を往還する姿勢を保っている。近年はアニメーション表現にも関心を広げ、デジタル造形に時間性や運動を与える実践に取り組んでいる。主な個展に『CHIMERA』(Gallery W/東京/2023)、『MERCURY』(Gallery W/東京/2024)、主な企画展に『DEATH STRANDING 2 JAPAN POPUP TOUR』(大丸/東京/2025)など。

タンノハジメ

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のアーティスト。
1999年生まれ。2024年、東北芸術工科大学 映像学科卒業。 
3D彫刻ソフトウェア上での造形行為を彫刻的実践として捉え、膨大な作業量と密度によって、重力や物理法則から解放された空間に形態を立ち上げる。そこでは、俯瞰的かつ静謐な制作態度のもと、神性や崇高さを帯びたフォルムが緻密に構築されていく。完成した形態を物質世界へと出力することで、デジタル上で生成された造形が孕む神性や存在感の所在を問いかける。画面内で完結しない造形の運動は、彫刻における身体性と信仰的感覚の新たな接点を示している。卒業後はクリーチャーを中心に、ゲーム・映像分野でのキャラクターデザインや商業原型制作に携わる一方、ワンダーフェスティバルなどでオリジナル作品や怪獣の再解釈的造形を発表。2024年『GOLEM Ph2』への飛び入り参加を契機に、アーティスト・コレクティブ「GOLEM」の所属作家として本格的に活動を開始した。
主な活動に、ワンダーフェスティバルへのディーラー参加、企画展に『GOLEM Ph2』(CONTRAST/東京/2024)、『― META ―』(MUMON/東京/2025)など。

X:@tnn_scaltinof

蔦本大樹(つたもと・だいき)

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のプロダクション兼アーティスト。
1995年兵庫県生まれ。2020年、神戸芸術工科大学大学院 芸術工学研究科 総合アート&デザイン専攻修了。
横浜美術大学クラフトコース助教。
「時間の痕跡」を主題に、架空考古学の視点から、実在しない古代遺物や失われた文明の断片を想起させる立体作品を制作する。古代から受け継がれてきた鋳造技法を用いることで、架空の遺物に物質としての実在感を与え、金属素材への色上げや表面処理によって、長大な時間を経た物質のようなリアリティを生み出す。現代の彫刻を、過去あるいは未来から発見された仮説的な遺物として提示し、考古学的想像力と彫刻的マテリアリティを往還しながら、人類史へのロマンと時間の堆積を、現代における新たな痕跡として再構成する。
GOLEMにおいては、素材の堅牢さや保存性そのものを示すのではなく、時間を超えてなお想像力を喚起する「痕跡」として位置づけられる。時間の堆積をまとった造形は、展示全体に時間的な奥行きをもたらし、世界観を一方向に固定しない重要な要素となっている。
主な企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda/東京/2022)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭/東京/2024)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST/東京/2024)、『シーラカンス』(MUMON/東京/2025)など。

中西宏彰(なかにし・ひろあき)

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のアーティスト。
1993年大阪府生まれ。2016年、大阪芸術大学 キャラクター造形学科卒業。
自然生物が持つ構造や機能に基づく造形美を起点に、有機物・無機物を横断する立体表現を行う。質感のディテールや形態の流れに徹底して向き合い、架空の存在でありながら高い説得力を備えたキャラクター造形を追求している。
工業素材の持つニュートラルさや人工性をあえて引き受けながら、その内部に潜む空虚さを超えて立ち上がる「生命らしさ」を彫刻として可視化する点に特徴がある。その表面が幻視させる生命力を通じて、彫刻における生命の根源や身体性を直接的に問いかける。ゲーム会社での制作経験を経て、2022年に独立。現在はフリーランスとしてフィギュア原型やゲームキャラクター制作を行う一方、造形作家としてワンダーフェスティバルなどで作品を発表している
アーティストコレクティブ「GOLEM」の所属作家として、企画展を中心に作品を発表。主な活動に、ワンダーフェスティバルへのディーラー参加、企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda/東京/2022)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭/東京/2024)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST/東京/2024)、『- META -』(MUMON/東京/2025)など。

X:@hiyocoman01

森田悠揮(もりた・ゆうき)

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のアーティスト。
2014年、立教大学 現代心理学部卒業。 
幼少期より日本のキャラクター文化の中で育ち、ゲームや映像分野における3DCGデザイナー/キャラクターデザイナーとして活動する一方、2019年より立体作家としての制作を開始。デジタル空間における無限の自由と、現実世界における厳密な物理的制約とのあいだを往還する行為そのものを、独自の「彫刻」として位置づけている。長年培った3DCG技術を基盤に、神羅万象の循環やデジタル空間の広がりから想起される抒情性を、心象的な立体イメージとして結晶化させる。その制作は、イメージが物質へと転位する瞬間に生じる緊張やズレを内包し、デジタルと物質のアンビバレントな関係を可視化する試みである。国内外での展示を通じて、造形における身体性と感覚の再接続を探り続けている。
主な個展に『PURE』(The ANZAI GALLERY/東京/2022)。主なグループ展に『ブレイク前夜展』(GINZA SIX/東京/2024)。主な企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda/東京/2022)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭/東京/2024)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST/東京/2024)など。

 

米山啓介(よねやま・けいすけ)

アーティスト・コレクティブ[GOLEM]のアーティスト。
1987年静岡県生まれ。2010年、東京造形大学 美術学科 彫刻専攻卒業。 
キャラクターデザインや原型制作の現場で培った造形技術を背景に人間の内面に潜む不完全さや歪んだ精神性を主題とした立体作品を制作する。自身の深層心理に立脚しながら、抑圧や衝動、崩壊といった感情のエネルギーを、退廃美を帯びた造形へと変換し、彫刻として立ち上げている。また神仏や霊的存在への関心を制作の根源に据え、現実世界を超えた高次の領域への希求を、肉体性と物質性を伴うフォルムとして可視化する。近年は独自の造形表現をより深く探究しながら、現代における信仰性や祈りの形を問い直す実践を続けている。
主な個展に『米山啓介個展』(スパンアートギャラリー/東京/2021)。主な企画展に『GOLEM』(3331 Arts Chiyoda/東京/2022)、『GOLEM Ph1.5』(きらめき彫刻祭/東京/2024)、『GOLEM Ph2』(CONTRAST/東京/2024)など。

 

X:@keisukeyoneyama

 

 

GOLEMトークイベント

「なぜこの形を作るのか ーフィギュアと彫刻のあいだで考える造形と価値ー」

日時:2026年8月22日(土)14:00〜16:00
ゲスト:竹谷隆之、小谷元彦、石野平四郎(GOLEM)

 

 

 

イベント開催概要

【出展作家】
石野平四郎/植田明志/Entei Ryu/タンノハジメ/蔦本大樹/中西宏彰/森田悠揮/米山啓介

【会期】
2026年8月14日(金)〜8月30日(日)

【営業時間】
11:00〜20:00(会期中無休)
※8月14日(金)のみ 11:00〜17:00

【会場】
SAI(MIYASHITA PARK)

【入場料】
1,000円

【オープニングレセプション】
8月14日(金)18:00〜20:00
※招待状をお持ちの方のみご参加いただけます。

【クレジット】
キュレーション:石野平四郎
企画:SAI
グラフィックデザイン:八木幣二郎(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
展評(前):布施琳太郎(アーティスト)
展評(後):gnck(美術評論家)
作品撮影:蔦本大樹
作家撮影:築山礁太(写真家)

 

展覧会の内容

GOLEMは、彫刻、フィギュア、デジタル造形など、それぞれ異なる領域で活動しながら、同時代を共有する造形言語を持つ作家たちによるアーティスト・コレクティブです。本展では、8名の作家による新作を中心に、現在の造形文化における多様な実践を一つの展示として構成します。それぞれ異なる制作手法や思想を持ちながらも、作品はいずれも生命や物質、時間、身体といった根源的なテーマへと向かっています。会場では作品展示に加え、図録の刊行、関連トークイベントも開催予定です。