【原型師INTERVIEW 】ポップで可愛いふたりの劇中シーンを立体化『リコリス・リコイル』錦木千束&井ノ上たきなインタビュー!
TVアニメ「リコリス・リコイル」より『TENITOL』錦木千束と井ノ上たきなのフィギュアが登場!本作は劇中シーンに登場する私服をイメージ。二人のポージングや色味、顔の表情にも注目。今回、本作の企画を担当されたフリューの中田さんにお話をお聞きしました。
INTERVIEW
——企画の経緯を教えてください。
長くファンの方から愛されていて、すごく注目された作品ということもあり社内でも『TENITOL』で立体化したらいいんじゃないかという声が上がりまして。僕自身もこの作品を観ていたので、すごく興味を持って「ぜひやりたいです!」ということで企画提案するかたちになりました。
——劇中シーンを立体化された経緯とは。
この作品の衣装といえば、制服や「喫茶リコリコ」のイメージが多
ちょっと専門的な話になってしまうのですが、フィギュアが作りやすいかどうか、というのもありました。すごく柄が多いとか、小物とかパーツがたくさん付いていると、コストがかかってしまうという。『TENITOL』は様々な方に手に取って頂けるよう、できるだけ低価格で提供したいという思いがあるので、作りやすいなかで最大限可愛いもの、人気になるようなものを考えて作っています。
——今回なぜこのようなポーズにされたのでしょうか。
ペアのイメージがすごくあったので、並べたときにバラバラ感があまりでないように意識しました。キャラクターの性格上千束は明るく、たきなはおしとやかで落ち着いた感じのポーズを表現しました。
——ほかのポーズ案はあったのでしょうか?
基本的には今なっているものがそのままですね。
——台座について。
キャラクターのイメージカラーも意識しつつ、パステル調で提案しました。色味が濃く暗いイメージも作中にありますが、やっぱり最初にも言った通り、衣装が明るいポップでパステル調なので、それに合わせて調整しました。
——衣装の色彩にもこだわっている?
そうですね。秋服っぽい衣装なので、たきなのニットは落ち着いた色にしたり、千束は逆にちょっとパキッとした靴やタイツなどが特徴的なので、色味はこだわりました。
——制作するにあたり意識されたことなどありますか?
二人でおでかけするシーンの衣装なので、楽しいイメージを意識しました。造形的な面で言うと、あまり動きが固くならないように脱力したり、硬さが見えないように意識したかなと思います。
——衣装造形について。
“シワの入れ方”で生地感が変わるということを、僕もいろいろ本を読んで勉強しまして。例えばシワが細かく入ると厚みが薄く、厚みがあるともっとシワが大きくなると。今回千束が着ている上着は、硬めの生地なので大きめにざっくりしたシワを入れたり、たきなはシャツを着ているので硬い印象にならないようにしつつ、ニットの部分は原型師さんにすごくこだわって制作して頂きました。
——監修について。
購入された方と目線は合うようにという指示をいただきました。瞳の位置とか視線の向け方ですね。
——こだわった部分や工夫された部分はありますか?
そうですね。女の子らしい繊細さを出したいなと思っていたので、そこは特にこだわりました。細かい部分だと、千束が指を立ててポーズしている部分や指先でしょうか。あとは足が地面に付いていると、かっちりした印象になってしまうので、足のつま先を浮かして軽やかな印象にしています。
——靴のソール部分まで再現されていますね!
これも原型師さんにこだわって作成して頂いた部分です。足を上げたポーズにしたいと思っていたので「靴のソール部分も作ってください」とお願いして作っていただきました。
——最後に購入を検討している方やファンの皆さまに一言お願いいたします。
千束もたきなも、担当としてもすごく可愛く仕上がっていて自信作の出来です!予約期間は6月6日までです。お財布にも優しいお手頃価格ですので、気になった方は是非手に取っていただきたいです!
商品概要
TENITOL 錦木千束
Profile
フリュー株式会社 中田 和哉
2020年入社。2022年よりフィギュアの開発担当として様々なIPのアイテムを制作。現在は“お手軽価格”なフィギュアブランド『TENITOL』の企画・開発を担当する。