先着10社まで無料出力サービス!ミマキエンジニアリングが提案する<金型レス・塗装レス・小ロット>フィギュア制作ワークフローを体験してみよう!

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産業用インクジェットプリンタや3Dプリンタを独自開発し、世界へ供給する「色のプロフェッショナル」、ミマキエンジニアリング。
ミマキがほこる3Dプリンタ「3DUJ-553」「3DUJ-2207」は世界初、1,000万色以上のフルカラー造形を実現でき、大手鉄道模型メーカーや建築模型の現場で活躍している。
今回、同社が打ち出したのは、金型を作らず、塗装もせずに小ロットのフィギュアを量産する、画期的なワークフローだ。この生産ラインを使えば、デコマスをスキャン、デジタル調整、カラー出力の3段階でOK。およそ2週間弱で、数十個のフィギュアが完成する。ワンフェスの人気ディーラーからも注目されるこの企画の発案者、JP事業部・上原久幸さんに「テリー・ボガード」の具体例をもとに金額やクオリティ、納品までの時間について実情、そして期間限定無料の体験サービスについて語ってもらった。

 

3DUJ-2207でMAマン×STUDIO24の「テリー・ボガード」のミニチュア版を作る

MAマンがドット絵を彩色で表現した『餓狼伝説SPECIAL』テリー・ボガード」。この見事な18cmの彩色フィギュアをArcana製作所の「FacTrans Pro/E-M1 II」でスキャン、ミマキのフルカラー3Dプリンタ「3DUJ-2207」で出力して5.5cmのミニフィギュアを量産してみる。


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——今回のワークフローを簡単にご説明ください。

上原:従来の立体物の商品開発は、原型を作り金型形成、色彩設計をして工場で量産という工程で、企画から1年以上かかることがざらですが、このワークフローでは金型形成から量産までを3Dプリンタで置き換えることができ、企画から販売までを1ヶ月で行うことも可能です。また、金型製作、塗装工程の構築には多大な費用がかかり、これを回収するためには数千個以上の商品を作らないと採算がとれませんが、我々の3Dプリンタでは100個、200個の小ロットで立体物を企画することができます。これが今回提案している金型レス、塗装レスでの制作方式になります。


FacTrans Proでスキャン(フォトグラメトリーで3Dモデル化)したあと、造形テーブルに並べる。今回使用した3DUJ-2207は造形領域が約20×20cm なので5.5cmサイズのフィギュアが一気に15個出力できる。

 

——5.5cmフィギュアを15個出力するのにかかる時間は?

付属のレイアウトソフト上でプリント時間の見積もりができます。たとえばこの「テリー・ボガード」を3DUJ-2207で15個プリントすると28時間30分かかります。100個作る場合、プリンタ1台なら8日ぐらいです。

 

――サポート材は水溶性で、水につけるだけで簡単にサポートが取れる?

今回の「テリー・ボガード」だと、水道水を溜めた水槽に入れておいて3~4時間で綺麗になります。バリ取りや磨きも必要ないため、非常に細かなデザインでも再現可能になります。溶解型のサポート材は他にもありますが、扱いが難しいものがあり後処理に困るものも多いんです。

 

――では出力開始から仕上がりまで、33時間ぐらいでできるんですね。

はい、たとえば今朝、出力をスタートさせた場合には明日の昼過ぎに出来上がって、水につけてサポート材を除去して明後日の朝には出来上がっていますね。重要なのは、この33時間のほとんどに人手がかかっていないことで、私が作業している時間は合計15 分ぐらいだと思います。

 

――プリント物の強度や耐久性はどのくらいでしょうか?

UV硬化インクジェット方式という、紫外線で固まるインクを積層する3Dプリンタ です。素材としての強度はABS相当で、今回のテリーの形状であれば輸送も特に問題ありません。かつてあった石膏タイプは非常に壊れやすく取り扱いが難しかったのですが、UV硬化インクタイプは耐久性があり実用性のあるものになっ ています。

 

――色の劣化についてはどうでしょう?

屋内展示で あれば色の劣化はほとんどありませんが、直射日光を浴び続けていればだんだん色は褪せてきます。ただし、もともとスマホケースやアクリルキーホルダーに使われている素材と同じなものなので、日常生活を送る分には色褪せることはありません。

 

――今回の「テリー・ボガード」では、費用はどれぐらいかかりますか?

今回、15個作った場合にインク代で11,000円くらい。1個あたり約733円のインク代がかかります。これを出荷しようとすると3,000円弱の原価になります。だから、これを使って簡単に既存のフィギュアをコピーして海賊版を売れるかと言ったら、おそらくオリジナルより全然高いものになってしまうと思いますね。むしろ、フィギュア作家さんやオリジナルのメーカーさんが既存の自社フィギュアをいろんな形で活用するほうに使えると思っています。

左:3Dプリント中の様子。白い部分がサポート材。 右:サポート材除去前。水溶性のサポート材は水道水につけておくだけできれいに取ることができる。

 

――フィギュア作家さん・メーカーさんにご提案できる使い方としては?

たとえば、今回の『餓狼伝説』シリーズは他のキャラクターもフィギュア化していますが、それを全部小型化してコレクションセットにして、「ミニチュア5セットで1万円以下のコレクション」といった企画もできます。サイズの調整は必要ですが、1キャラクターを100個ずつ、500体を一気に作るとセットで10,000円くらいの価格がつけられるかなと。こういうミニチュアセットとIPを絡めた製品を作っていって1つのジャンルを作りたいなと思っています。
そのほかにもデコマスから販促品を作ったり、抽選であたるおまけを作ったり、使い道は無限だと思います。販促として配るものや宣伝目的のグッズとして、今までならアクリルキーホルダーや缶バッチがありましたが、特別なフィギュアを限定で出すといったことも今後はできるようになります。ほかに絶版になっているもの、もしくは1点ものの限定復刻みたいなことも可能になりますね。

 

――ヴィンテージものの歴史を感じさせる要素をそのまま出すことも可能でしょうか?

できます。フィギュアから少し離れますが仁王像などの仏像や美術品をスキャンしてそのままグッズ化することもできます。その場合、歴史によって色が剥げてしまったり、欠けてしまったりした部分を正確に3Dモデル化して再現することも可能です。そもそも歴史的なものはデジタルアーカイブしましょうという取り組みが進んできているので、デジタルデータから出力して博物館のグッズにしましょうという提案もできますね。過去には軍艦島(長崎県端島)の3Dスキャンモデルをカラーで 3Dプリントした事例もありました。


完成したミニチュア版「テリー・ボガード」。

 

――将来的なヴィジョンをお話しください。

 デジタルとアナログをもっと自由に行き来したいというのが最終目標です。フィギュアの制作に関しても全部を1人で処理できる方はごく少ないと思います。粘土造形、3DCG造形、塗装など分業されている部分も多々ある。塗装済みフィギュアを作る技術があってもそれを量産できる人は限られている現状で、もっと自由に小ロットから量産を可能にしたいと思っています。
そのために必要な技術がやっと揃ってきたのかなと。たとえばワンフェスで展示用の完成品が一個はできたけど量産する時間がない、というときも少量であれば数日で量産が可能になります。また 、3Dデータで残しておけば、次のワンフェスでの再販も簡単にできます。もっと自由にいろんな企画や商品を生み出す可能性として、このワークフローを活用していただくことが目標です。
そのため、ぜひ、実際にフィギュアを持ち込んでいただき、小ロット量産を体験してもらいたいですね。

 

――ワークフローの無料体験もされていますね。

通常、スキャンから納品まで数十万ほどするワークフローを、今回は先着10社様まで無料で体験していただけます。
ぜひ、この機会に試していただき、新しい可能性を一緒に開発してゆければと思っています!

 

造形作家・キャラクターデザイナー Yoshi.氏のコメント

『ツムギバコ』プロジェクトを展開しつつ『クライマキナ/CRYMACHINA』のキャラクターデザインなどゲームデザインも手がける人気ディーラー、Yoshi.さんも、このワークフローに着目する一人だ。
「フルカラー3Dプリンターというと一昔前は石膏製で色も薄くて脆いというイメージがありましたが、ここ最近は色も鮮やかで造形も細かくでてクリア素材も対応可能になっていて進化に驚きです。
フィギュアほど高額は出せないけどカプセルトイよりも塗装と造形が凝ったものが欲しいというユーザーは僕の作品でも増えてきているので、自分がイメージして一度塗ったペイントを量産できるのはとても魅力的だと思います。
PVCのような高靭性のある素材で出せて色の解像度もより上がると、さらに広い層に需要が生まれて本格的に起用するフィギュアメーカーも出てきそうなので、個人的にも応援&楽しみな技術ですね!
僕も色々フルカラーでチャレンジしたいと思います」

 

 

 

担当
株式会社ミマキエンジニアリング
JP事業部特販部 3D営業グループ
上原 久幸(Uehara Hisayuki)

 

3Dプリンタ情報

3DUJ-2207

造形方式:UV硬化インクジェット方式
表現可能色数:フルカラー1,000万色以上
プリントヘッド:オンデマンドピエゾヘッド(2ヘッドインライン)
プリント分解能:1200 dpi
インク 種類/色: モデル材インク MH-100(C, M, Y, K, ホワイト, クリア)、サポート材インク SW-110
供給形態: 1Lボトル
造形領域(W×D×H): 203mm × 203mm × 76mm・3kg以下 ※1
積層ピッチ: 28 μm(標準モード)
UV装置: UVLEDシステム
3Dデータフォーマット: STL、OBJ、VRML、PLY、3MF
ソフトウエア(標準添付): レイアウトソフト「Mimaki 3D Link」
ドライバソフト:「Mimaki Printer Driver」
インターフェイス: Ethernet 1000BASE-T
騒音:待機時55dB以下(FAST-A, 前後左右1m) / 動作連続音65dB以下 / 動作不連続音:70dB以下
電源仕様: 単相AC100~120V/220~240V±10%、50/60Hz±1Hz ×1
消費電力: 350W以下
脱臭機(オプション):使用時500W以下
適合規格: VCCIクラスA / FCCクラスA / IEC 62368-1準拠ETL / CEマーキング(EMC指令、低電圧指令、機械指令、RoHS指令)/ CB認証 / EAC / RCM
設置環境: 使用可能温度 20 ~ 30℃
相対湿度: 35 ~ 60%Rh(結露なきこと)
推奨温度範囲: 20 ~ 25℃
粉塵: 粉塵の無い場所(粉塵量0.15mg/m3以下)※2
外形寸法(W×D×H): 1,355mm × 1,290mm × 856mm ※3
重量: 本体140kg

※1 サポート材を含む。最大造形サイズは、造形可能なエリア内かつ最大重量以下である必要があります。
※2 0.15mg/m³以下…日本の建築基準法で定めるオフィス相当の粉塵量の数値
※3 専用台・脱臭機はオプション(別売)となります。

 

企業情報

株式会社ミマキエンジニアリング

本社
〒389-0512 長野県東御市滋野乙2182番地3
TEL:(0268)64-2281(代)
FAX:(0268)64-2285
URL:https://japan.mimaki.com/