【原型師INTERVIEW】カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル 天廻龍 シャガルマガラ 原型制作インタビュー！
カプコンより「CFB クリエイターズモデル 天廻龍 シャガルマガラ」が絶賛予約受付中！発売を記念して原型監修・大山竜さん、原型制作・古市竜也さんに制作秘話を伺いました。
INTERVIEW 原型監修・大山竜／原型制作・古市竜也
——今回の企画を担当された経緯について。
大山竜（以下、大山）：カプコンさんからの依頼で僕が監修、古市さんが原型でした。
古市竜也（以下、古市）：正直自分にまだ回ってくると思っていなかったので、やらせてもらえるのはすごくありがたいと思いました。
——監修はいかがでしたか？
大山：ほとんどしていないです（笑）。自由に任せたほうが絶対にいいので。プレッシャーもある中ですごくのびのびといいものを作っていると思います。
古市：一度、実際に大山さんが工房に見にきて監修してくれました。あとは画像を送って「いいんちゃう？」と言ってもらえて結構好き勝手にやらせてもらいました。あまりどうこうという指摘はなかったです。
——監修は出力品を見られたのでしょうか？
大山：GILLGILLさんに出力してもらったものを見てですね。
古市：結構デジタルくさいのが残ってる感じがあったので、最後は手で直しました。
——デザイン構成について。
大山：一番最初にこんなのが作りたいですってスケッチを何枚か見せてもらうんですけど、そのどれもがよくて選べない。強いていうならこっち、くらいしか言えない。僕もこれいいねって言いますが最終的に決めるのはカプコンさんなので。それで造形になったものをみると、これが一番よかったって思うものになっています。
古市：一番再現が難しかったのはフィールドですかね、塔とか……（笑）。浮かせるのはいいんですけど後ろに支えるものとか何もなかったのでなんとか昔のゲームの写真で塔が写っているものを見せていただいて「これ使います！」と高解像度のものを出してもらって……という感じだったので本体よりも装飾や構成をどうするかが大変でした。
ラフデザイン
大山：僕もわりと派手なポージングとか好きなのですが、
古市：羽の面積が大きいのでモールドがラインだけになってぺったんこにならないようにめくれ上がらせたりは気をつけました。あとは尻尾とか本物のデータよりも長くしていいとカプコンの藤岡さんがおっしゃってたのでそこはかなり伸ばしたりしました。
——今回は浮遊状態のモンスターですが、着地状態との作り方の差について。
古市：浮遊状態だと特にデジタルでよかったなと思いましたね。粘土でやると骨組みを浮かさないといけないじゃないですか。倒れてきたり作ってるうちに支障が出てくると思うので、デジタルでやっててよかったなと思いました。多分粘土でやっていたらガッチリどこかがくっついていたと思うので、デジタルならではの表現が出せたと思います。
——造形で一番楽しかった部位は？
古市：全部楽しかったですね。だいぶ久しぶりにやらせてもらったので。あとはZBrushでここまでゴリゴリに作ったモンスターって今までなくて、これでできるなら作っていけるなというのもありました。
——特に見てもらいたいところは？
古市：どちらかといったら背面ですね。斜め後ろくらいからの角度で見てほしいです。
——購入を検討中のみなさんに一言お願いします。
古市：少し大きいですが置き場があれば買っていただけると嬉しいです。
商品情報
カプコンフィギュアビルダー
クリエイターズモデル 天廻龍 シャガルマガラ
発売日：2023年11月16日（木）予定
価格：22,000円（税込）
発売元：カプコン
本体素材：PVC、ABS、PMMA（アクリル）
サイズ：H約38cm×W約38.5cm×D約21cm
※商品画像は制作中のものです。実際の商品とは若干異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※内容・仕様は予告なく変更になる可能性があります。
※諸般の状況によりお届け日が変更となる場合がございます。
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Profile
原型監修 大山竜
1977年1月22日生まれ。大阪芸術大学でフィギュアアーツコースの講師も務める。最近はゲームのクリーチャーデザインなどジャンルを問わず幅広く活動中。
Twitter：@oyamaryu3333333
原型制作 古市竜也
1983年4月生まれ。20代後半頃、「造形を仕事にしたい」と考えるように。フリーの原型師としての活動をスタートさせる。カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル等の原型など、モンスター造形で高い評価を受けている。現在はデジタルも導入。イベントには「ダブルドラゴン」というディーラー名で参加している。
Twitter:@dhalio