【原型師INTERVIEW】立体で浮遊感を表現する発想力『麗日お茶子-Zero Gravity- 1/7スケールフィギュア』原型制作インタビュー!

スカルプターズ・ラボ注目のフィギュアの原型制作について紹介する【原型師INTERVIEW】!

現在放送中のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』より「麗日お茶子-Zero Gravity- 1/7スケールフィギュア」が12月に発売予定です。躍動感あふれる元気いっぱいなお茶子のフィギュア原型を担当したponさんに、制作秘話を伺いました。

INTERVIEW

——一番こだわった部分を教えてください。

お茶子の顔です。原作のとてもかわいいお茶子が表現できるように制作しました。

——髪の毛のふわっとした表現が魅了的ですが、参考にされた資料などはありますか?

アニメをコマ送りで再生したり、原作の絵を参考にさせていただきました。

——ヒーローコスチュームの造形で工夫された部分は?

スーツの着用感がでるように意識してシワを入れていきました。

——岩やコンクリートの表現について。

均一な表現にならないように注意して作成しました。

——立体化されてみて、「ここは地味に難しかった」という部分は?

浮遊しているように見せるためのパーツ配置に苦心しました。
当たり前ですが、フィギュアのパーツは実際に宙に浮かせることはできないため、どこかにパーツを支える支柱やダボが必要になります。しかし支柱やダボが見えてしまうと浮遊感が薄れてしまいます。
それらをいかに目立たないようにするか、それぞれのパーツの重心などを考えながらダボの位置を決めて、パーツを配置していきました。

——制作のワークフローと、かかったお時間を教えてください。

①キャラクター制作と並行して台座も制作
②分割
③1回目出力
④監修&修正
⑤納品

納品まで約6ヵ月です(すみません、うろ覚えです)。

——制作に使用されたツールを教えてください。

ZBrush…お茶子とディテールの作成で使用しています。
Blender…ベースメッシュの作成と床のタイルの割れ表現や浮き表現のための物理演算などに使用しています。

——特に注目して欲しい部分はありますか?

お茶子はもちろん、ブロックや床タイルの割れなども作り込まれているので見てほしいです!

——ponさんからみたお茶子ちゃんの印象とは?

おっとりとした明るい性格だけど、男勝りなところや、たまに見せる熱いところがとても魅力的に思いました。

——ヒロアカファンのみなさまに一言お願いします。

どこから見てもかわいいお茶子を目指して制作しました。いろいろな角度から見てもらえると嬉しいです!

 

商品情報

商  品  名:僕のヒーローアカデミア 麗日お茶子-Zero Gravity- 1/7スケールフィギュア
サ  イ  ズ:高さ:約280mm×横:約200mm×奥行:約150mm
原型制作:pon
彩  色:えこし
制作協力:WING
価  格:24,750円(税込)
発送予定:202212

©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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Profile

pon

大阪在住の士業兼業原型師。最近折り畳み自転車にはまっています。

Twitter:@pon_fante

 

spiritale

イタリア語の「精霊(Spirito)」と、英語の「物語(Tale)」を組み合わせた造語で、大好きな“あの” キャラクターの「一番輝いている瞬間」を切り取ったかのような、精霊のように美しく、愛らしいフィギュアで最高に美しい物語を提供したいとの想いから2020年8月に創設したブランドです。