【CHARA MAKING LAB 】vol.15 ソフビ作家・MAO「BEN THE GHOST CAT」

オリジナルソフビ・キャラクターを制作・販売するクリエイターたちの創作の裏側に迫る連載企画「CHARA MAKING LAB」

第15回は、ソフビ作家・MAO

自身が手がけるキャラクター「BEN THE GHOST CAT」について、誕生のきっかけからデザインのこだわりまで、その制作の裏側を伺った。

まずはインタビューに先立ち、「BEN THE GHOST CAT」たちのプロフィールを紹介!

 

BEN THE GHOST CAT Profile

名前

BEN THE GHOST

サイズ

5cm-10cmくらい(個体差あり)

性格

鈍感、ぼーっとしている

住んでいるところ

ゲームの中の世界

 

JACK THE ZOMBIE DOG  Profile

名前

JACK THE ZOMBIE DOG

サイズ

14.2cm

性格

ゾンビになる前は人間大好き、元気、明るい。
ゾンビになった後はぼーっとしている、何考えているかわからない。

 

INTERVIEW

——初めてオリジナルキャラクターを制作されたのはいつ頃でしたか?またどんな作品を制作されましたか?

初めてオリジナルキャラを制作・販売したのは高校生のとき、2018年にアメリカのAnaheim Convention Centerで開催された「DesignerCon2018」です。
当時は通訳&英語学習の一環として、作家チームに同行してアメリカへ行きました。
せっかく参加するならオリジナルキャラを作ってみたいと思い作ったのが「DAVID THE RABBIT」です。
あほすぎて死んだことに気づいてない天使の姿をしたウサギのキャラです。3Dモデリングを出力して複製して色を塗り、販売しました。

「DAVID THE RABBIT」

——ソフビを制作しようと思ったきっかけを教えてください。

一番大きい影響はやはり父のTOUMAだと思います。
私が物心ついたころからソフビを作ったり絵をかいたりイベントに出ていたりしたので。

BEN THE GHOSTについて

——ポーズについて教えてください。レトロゲームから影響を受けてデザインされたそうですが、なぜ「猫」と「ゴースト」というモチーフを選ばれたのでしょうか。誕生のきっかけについて教えてください。

まずは自分の好きなものを組み合わせてみようというところから始まりました。最初に思いついたのが猫とおばけだったと思います。
それに加えてローポリゴンが昔から大好きでした。ゲームのローポリはデータ容量をなるべく軽くするためですが、そこに美術的な美しさを感じていたんです。限界まで無駄をそぎ落としたシンプルかつスタイリッシュな見た目に惹かれて。それで全部掛け合わせて作ってみよう!と作ったのが「BEN THE GHOST」(以下、BEN)です。


——「死んだことに気づかず、永遠に彷徨い続ける猫のゴースト」という設定とのことですが、どのような経緯で亡くなってしまったのでしょうか。また、何か未練があって彷徨い続けているのでしょうか。

彼は昔のレトロゲームのサブキャラクターで、主人公やプレイヤーにアイテムを渡すキャラです。アイテムは戦いに有利になれたり、体力を回復できたりといろいろ種類があります。持っているアイテムによって、BENの体の色も変わります。
サブキャラとしてゲームのステージや道にいると戦いに巻き込まれたり不慮の事故で死んでしまうことが……ゲームのプログラム的に死んでしまったBENは生き返ることはありません。新しく、生きているBENが持ち場には配属され、死んでしまったBENはゴーストとしてゲーム内を彷徨い続けるのです。彷徨い続けているのは死んだことに気づいてないBENもいたり、死んだことに気づきながらもどうしようもないから彷徨っているBENもいます。

——ポーズについて教えてください。

ソフビにするときに一番大事にしているのはギミックです。手が動いてポージングできたりギミックで遊べると、ソフビの良さが引き立つと思っていて。稼働はソフビ好きのロマンだと思います。腕は上げ下ろしをしてもおばけらしさが出るよう、フォルムをデザインしています。

——。初めてソフビ化された際のカラー(紫と白)について。

白はスタンダードカラーなので一番最初に販売しています。紫は、実はソフビを作っていた当初に弱気だったため、TOUMAの「HOUND DRAGON」と同じ金型で作っていたんです(いまは切り離して別の金型です)。だから紫は「HOUND DRAGON」のスタンダードカラーです(笑)。でも個人的に好きな色で作れたので満足ですね。

——これまでに展開されているカラーバリエーションは全部で何種類ほどあるのでしょうか。また、印象に残っている個体がございましたら、その理由とあわせて教えてください。

何種作っているんですかね……55体ぐらいでしょうか…。把握していなくてすみません……。

——これまでに展開されているカラーバリエーションは全部で何種類ありますか?

性格設定はないです。きれいなカラーに挑戦してみたいですね!

——目の大きさや表情が印象的ですが、デザインにおいて特にこだわられたポイントがあれば教えてください。

無表情を意識して作りました。無表情のキャラが好きなのもありますが、受け手がいろいろ想像できやすいかなという思惑もあります。
受け手が嬉しい気持ちの時はBENも嬉しそうな顔に見えたり、そういう寄り添ってくれるソフビにしたいです。

——制作過程で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

キャラをデザインして1000本ノックを父にしてもらいました。これはキャラとして弱い、デザインが良くないなどアドバイスをたくさんしてもらい、ひーひーいいながら最後の体力で作ったのがBENです。

——色のバランスを考える際に、特に意識されていることはありますか。

ファンの方にかわいい!欲しい!と思っていただけるような配色で、なおかつ自分が好きな色で作っています。

——オリジナルキャラクターを制作される際に、一番大切にしていることは?

ストーリー性です。バックグラウンドのストーリーがあるともっとキャラに愛着が持てます。

——今後挑戦してみたいこと、展開してみたいグッズなどがあれば教えてください。

アニメーションや本当にBENがでてくるゲームを作りたい!というのが長年の夢です。今後も自分にできる最大限の活動をしながらずっと創作していたいですね。

——いち早く入手できる方法を教えてください。

BENが出展しているイベントに来ていただくと手に入りやすいと思います。

——最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

いつも応援していただきありがとうございます。
BENは今年で6周年を迎えることができました。今年もガチャ第三弾が出たり、ソフビの新色もたくさん販売しています。すべては応援していただいてる皆様のおかげです。
BENを作った最初の頃はここまでこのキャラクターが皆様に愛される看板キャラになるとは思っていませんでした。ここまで愛されるキャラクターを作ることができて、本当に嬉しく思います。
これからも精一杯活動がんばっていきますので、応援よろしくお願いいたします!!

 

 

Profile

MAO

私はオリジナルのソフビを制作・販売しており、その他にもさまざまな雑貨や立体作品を手がけています。活動の拠点は日本、台湾、アメリカです。