【原型師INTERVIEW番外編 】細部からシルエットまでこだわり抜いた造形『葬送のフリーレン』制作インタビュー!

原作漫画の累計部数が3500万部を突破し、社会現象にもなったTVアニメ『葬送のフリーレン』より、フリーレンとヒンメルが1/7スケールフィギュアとなって登場!本作は、2024年にグッズ用イラストとして簑島綾香氏が描き下ろしたビジュアルをもとに立体化したもので、造形の再現度の高さは一目瞭然。今回は、本フィギュアを手がけたDesign COCOに、そのこだわりについて伺いました。

 

 

INTERVIEW

——本作の企画が立ち上がった経緯を教えてください。

以前、アニメーション制作会社のマッドハウス様と本作のフィギュア制作でご一緒しており、お互いの強みやリソースを活かした協業が実現できたことから、第2弾として今回のフィギュア企画を検討しました。

——2024年に公開されたイラストをもとに立体化されていますが、こちらのイラストを選定された理由や経緯を教えてください。

これまで本作のフィギュアは非常に多くリリースされてきました。その中でも、他の商品とは毛色の異なるイラストが描かれており、造形・彩色ともにやりがいのある商品になると感じ、このイラストを選びました。

——立体化する際に苦労された部分がございましたら教えてください。

【フリーレン】
フリーレンはイラストの綺麗なシルエットを再現できるように意識しました。特にツインテールは情報量が多いため、立体にした時にも映えるように奥行の出し方も吟味しました。正面からだけでなく、他の角度から見ても元イラストのような綺麗なシルエットに仕上がったと思います。

【ヒンメル】
 ヒンメルは衣装の構造の把握が最も大変でした。トーガやキトンといった古代ローマやギリシャでみられる衣装に、タイやインドの袈裟の要素を融合したようなデザインだったため、イラストレーター様と版元様に確認しつつ、イメージの相違が生じないように尽力しました。

——立体化された際こだわられたことがそれぞれございましたら教えてください。

【フリーレン】
フリーレンはイラストの綺麗なシルエットを再現できるように意識しました。特にツインテールは情報量が多いため、立体にした時にも映えるように奥行きの出し方も吟味しました。正面からだけでなく、他の角度から見ても元イラストのような綺麗なシルエットに仕上がったと思います。

【ヒンメル】
ヒンメルは全体のシルエットがイラストのイメージから離れないように努めました。また、衣装で隠れている部分についても、コントラポストを意識してポーズをつけることで、衣装の上からでも体の流れを自然に感じられるような仕上がりを目指しました。

——「蒼月草」の造形について。

フリーレンとヒンメルの関係性を示す象徴的な花であるため、統一感を重視しました。

——フリーレンの髪の流れが美しいですね。

イラストの美しい曲線をなぞりつつ、奥行を加える際に自然な流れになるよう試行錯誤しました。毛束の数が多いため、奥行を増やしすぎると毛量が多く見えてしまいます。そのため、できるだけ細く表現しつつ、まとめられる部分はまとめてスッキリしたシルエットになるように造形しました。

——表情の造形について

一つは元イラストを忠実に再現した表情となります。一方でお客様が商品を手にした際に別の楽しみ方を感じていただけるように特典として別表情を付属しました。特典の表情は、アニメで描かれる美しい瞳をお客様にもお届けしたいと考え、このデザインを選定しました。

【フリーレン】
フリーレンはイラストの女神のような優しい表情を再現できるように、目や口の造形を調整しました。瞳を開ききっていないため瞼の造形もしています。特典の表情は、原作の漫画やアニメなどをもとに、フリーレンらしさが出るような表情にしています。

特典表情パーツ

【ヒンメル】
ヒンメルはイラストのアンニュイな雰囲気を表現できるように、目や口の形を調整しました。
特典の表情は、漫画やアニメの設定画やシーンを観察し、特徴をとらえることに力を入れております。特に目元は、目線や目と眉の距離を意識して制作しております。加えて、もう一方の表情と比べて輪郭を削り、イラストとアニメ作画の違いを表現しました。

特典表情パーツ

——衣装造形について。

【フリーレン】
フリーレンの衣装はヒンメルに比べてシンプルだったため、服のシワは必要最小限に抑えつつ、質感を表現しました。腰回りは特にシワを少なめにし、ふとももや腰のシルエットが若干感じ取れるような造形を意識しました。

【ヒンメル】
ヒンメルの衣装はイラストをなぞって立体化していく中で、別角度から見ても違和感がない造形になるよう意識しました。イラストで見える部分は、シワや布のボリュームともにイラストのイメージから離れないように造形しました。見えない部分に関しては、西洋彫刻の造形や古代ギリシャの衣装を参考にリアリズムを追求しております。

——イラストを立体化する上で何か意識されていることがあれば教えてください。

基本的には、3Dソフト上でイラストをバックグランドに配置し、作成している3Dモデルと重ね合わせながら、できるだけ忠実に形状を合わせることを常に意識しています。
ただし、イラストに合わせることで無理が生じる部分については、立体としての整合性を優先しています。

——台座もこだわられていますね。

元イラストでは、フリーレンとヒンメルの古代ローマ風の衣装が、二人の優美な雰囲気を引き立てています。それに合わせて、台座にもローマ様式を想起させる大理石調のデザインを採用しました。カラーリングは本体との調和を意識し、淡いイエロー系で統一しています。

——マッドハウス様はどの部分をこだわられていたのでしょうか。

イラストの再現度については、特にこだわっておられたと思います。本イラストを描かれた箕島様のご意向やこだわりを、いかに立体物として取り入れられるかを強く意識されていたと感じております。

——最後に、本作の購入を検討されている方や、ファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

イラストレーター様が描かれる、優美でいつもと違った雰囲気のフリーレンとヒンメルをお楽しみください!

 

 

製品情報

2体セット

マッドハウス × デザインココ 葬送のフリーレン フリーレン&ヒンメル – Art Nouveau Style – 1/7スケールフィギュア

種別:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
予約期間:2026年1月16日 〜 2026年4月2日
発売日:2027年5月(予定)
個数制限:1人3個まで キャンセル不可
サイズ:【フリーレン】全高:約237mm(台座含む)/【ヒンメル】全高:約252mm(台座含む)
対象年齢:15才以上
材質:PVC、ABS
価格:¥62,700(税込)

原型・彩色:Design COCO

発売元:株式会社マッドハウス
販売元:株式会社デザインココ

© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 

 

フリーレン

マッドハウス × デザインココ 葬送のフリーレン フリーレン – Art Nouveau Style – 1/7スケールフィギュア

種別:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
予約期間:2026年1月16日 〜 2026年4月2日
発売日:2027年5月(予定)
個数制限:1人3個まで キャンセル不可
サイズ:全高:約237mm(台座含む)
対象年齢:15才以上
材質:PVC、ABS
価格:¥31,350(税込)

原型・彩色:Design COCO

発売元:株式会社マッドハウス
販売元:株式会社デザインココ

© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 

 

 

ヒンメル

マッドハウス × デザインココ 葬送のフリーレン ヒンメル – Art Nouveau Style – 1/7スケールフィギュア

種別:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
予約期間:2026年1月16日 〜 2026年4月2日
発売日:2027年5月(予定)
個数制限:1人3個まで キャンセル不可
サイズ:全高:約252mm(台座含む)
対象年齢:15才以上
材質:PVC、ABS
価格:¥31,350(税込)

原型・彩色:Design COCO

発売元:株式会社マッドハウス
販売元:株式会社デザインココ

© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 

 

 

 

Profile

Design COCO

アニメキャラクター等のハイクオリティな等身大・スケールフィギュアの制作を手掛ける制作会社。宮城県仙台市に本社を置き、3D制作から彩色まで社内一貫生産しています。工学的手法を駆使して、常に新しい技術を追い求め、3Dプリンターの開発・販売も行っています。