【第4回】タンノハジメのZBrushドラゴン造形入門〜竜の背中の毛、ヒレ〜

タンノハジメ氏の「応龍」スカルプトテクニック。今回は竜の背中の毛、ヒレの造形を解説します。

※本記事は『造形作品集 DRAGON』に収録されているメイキングページを抜粋して掲載しています。

背中の毛、ヒレ

1.背中の毛を作るために体に沿ってZSphereにてもう1本細い形を作っていきます。

2.アダプティブスキン作成で、メッシュ化したらInflatブラシやSmoothブラシ、SnakeHookブラシを用いて大まかな形を作っていきます。

3.Standardブラシを用いて、毛の流れを表現しています。

4.別パーツでヒレを作りました。その後、角と同じような感じで主にStandardでディテールを詰めました。

5.複製して、ギズモで背中に配置しました。

6.次に体部分のZSphereをメッシュ化して、ウロコを配置していきます。

7.今回はマイクロポリという機能を用いてウロコを配置してみます。ポリゴンの割りがきれいでないとうまくいきません。

8.ダイナミックをオンにすると、マイクロポリが使えるようになりますので、まずはプリセットの中のArmour01を選択しました。

9.すると、このようにポリゴンがマイクロポリに置き換えられます。このArmour01を調節して、今回はウロコを作ります。

 

次回は「ウロコの造形→体への適用」の造形です。お楽しみに!

※本記事は『造形作品集 DRAGON』に収録されているメイキングページを抜粋して掲載しています。
※全文は書籍にてご確認ください。

 

Profile

タンノハジメ

造形作家・3Dアーティスト・キャラクターデザイナー。1999年生まれ。高専の建築デザイン学科を経て、美術大学映像学科を卒業。ゲーム会社勤務を経て現在は作家活動の傍らクリーチャーを中心にゲームや映像分野のキャラクターデザイン、モデリング、また商業原型などを手がける。
Twitter@tnn_scaltinof
instagram
@tnn_scaltiof

書籍情報

『造形作品集 DRAGON』

2024年5月21日発売
176ページ
定価:本体3,000円+税
発売・発行:ボーンデジタル