【原型師INTERVIEW 】過去最高の五条悟フィギュアを作る『呪術廻戦』制作秘話インタビュー!
TVアニメ『呪術廻戦』より、MAPPAとDesign COCO共同製作の五条悟1/7スケールフィギュアが登場!
INTERVIEW
——企画の経緯を教えてください。
これまで、何度かMAPPA様と『呪術廻戦』の取り組みに関わっ
——獄門疆内部だけを立体化した意図は?
獄門疆は、外から見たら小さな箱ですが、内部は無限に広がる空間のように描写されています。五条悟の側からは、外壁はおそらく感じられていないと思います。外壁となる、獄門疆を作ってしまうことで、内部の広がりを失ってしまうので、空間を切り出した形で立体化いたしました。
——顔の造形で特にこだわられた部分を教えてください。
2次元で表現されている輪郭、横顔などをさまざまな角度から見ても再現できるようにしました。2次元で輪郭など実線で表現されていない部分も、リアルな人間の顔造形を参考にしてちゃんと絵を立体に変換できるように心がけました。
——五条悟ならではの「目」を意識して立体化されたのでしょうか?
キャラ本人的に意識して目に力を入れているのではなく、普通にしてても目力がすごいキャラクターだと思うので、そういう感じを出せるように意識しました。
——骸骨のリアルな造形もすごいですね…!
基本的には本物の骸骨がベースですが、リアルに見えてもアニメのデフォルメは入ってるので、リアルになりすぎないように五条悟となじむように造形しました。
——背後のエフェクト部分も「獄門疆」の恐ろしさがわかる構成で すね…!
元シーンでは骸骨がどのように現れているのかが描かれてないので、どう落とし込むかと悩みました。「エフェクトは空間のようなイメージで、そこから骸骨が這い出てくる」というような意見も聞いたので、エフェクトは靄とか液体とかじゃなくて面が揺らめいている感じで、フチの方は空間が裂けているようなイメージで造形しました。骸骨も空間の境から出てくるような感じにしました。
——企画担当者さまからみて、イチオシポイントは?
五条悟の圧倒的なイケメン顔と、台座の圧倒的な造形です。
——MAPPAさんと共同製作をされたということですが、どこの部分に注目して制作をされたのでしょうか?
過去のどの五条悟フィギュアをも超える、
——監修はいかがでしたか?
MAPPA様が調整を頑張ってくれました(笑)。
——迫力のある「等身大フィギュア」を制作されていますが、スケールフィギュアか、等身大フィギュア、どちらを先に制作されているのでしょうか?
今回はスケールフィギュア用の造形を先に作りました。スケールフィギュアですと、どうしても量産品にするうえでの都合や、小さいものなので造形の制限があります。しかし等身大フィギュアではその制限がなくなるのでスケールフィギュアで表現できなかった部分を足します。
また、拡大した際に間延びする部分にディテールを足します。今回の五条悟でもいろいろ調整していますが、わかりやすい部分だと等身大で髪の毛をより繊細に表現し、骸骨のクオリティも上げています。
——等身大フィギュアは誰が彩色をされているのでしょうか?また、どうやって塗装されているのでしょうか?
弊社の職人が彩色をしています。塗料は調色をして、主にエアブ
——制作された等身大フィギュアは販売されるのでしょうか?
現時点で販売の予定はございません。
——本作のワークフローを教えてください。
造形がFIXするまで約4ヵ月、彩色原型が完成するまでトータルで約6ヵ月でした。
——最後にファンの皆さまや購入をご検討中の皆さまに一言お願いいたします。
かなり存在感のあるフィギュアになりましたので、お部屋に飾ったときの満足感も大きいかと思います。ぜひ、お手元で楽しんでいただきたいです!
商品概要
MAPPA x デザインココ 呪術廻戦 渋谷事変 五条悟1/7スケールフィギュア
種別:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
大きさ:全高:約228mm(台座含む)
原型・彩色:Design COCO(Art Director:A2C)/ひのきや
発売・販売元:株式会社デザインココ
予約期間:2023年12月15日 〜 2024年2月15日
発売日:2025年2月(予定)
©芥見下々/集英社 ・ 呪術廻戦製作委員会
Profile
Design COCO
アニメキャラクター等のハイクオリティな等身大・スケールフィギュアの制作を手掛ける制作会社。宮城県仙台市に本社を置き、3D制作から彩色まで社内一貫生産しています。工学的手法を駆使して、常に新しい技術を追い求め、3Dプリンターの開発・販売も行っています。