【原型師INTERVIEW】ボリューム感とシルエットで動感が出るように。『サマータイムレンダ』南方ひづるフィギュア制作インタビュー!
INTERVIEW
——思わず目がいってしまう脇や首筋の造形にこだわりを感じました…!特にこだわられた点を教えてください。
アニメ顔の密度感と同じ密度感で造形するように意識しました。肌色面積が非常に少ないフィギュアなので、特に目に行くところだろうなという意識は強かったです。
——ポージングはどのように考えられたのでしょうか?
ポーズの基本的なアイデアはユニオンクリエイティブさんから提示
——POLY-TOYSさんが立体化する際に意識した部分は?
——ポージングのバランスについて。
飛びながら重いハンマーを振る「上半身の右捻り」を、“溜め”
——髪の流れの造形について、自然な動きにみせるために工夫された点を教えてください。
体の飛んでいる方向と上半身の捻りがはっきりしているので、それをより強調するように髪の毛の造形を意識しました。
——スーツの造形について教えてください。
ジャケット部分はポーズの勢いを見せる重要な箇所なので、まず勢い重視で作り、そのあとで随時調整しました。ズボン側もですがシワ自体はあまり増えすぎないように、でも動きを表現するのに必要な表現は強めに作ったつもりです。
——腹筋へのこだわりについて教えてください。
腹筋回りは固くもありますが、とても柔らかいところでもあり、ポーズによってかなり変形するので、やりがいを感じるところです。硬直した腹筋の上に女性らしいやわらかさを感じるおなか回りを目指しました。
——まるで動いているかのような「シデ」のエフェクトについて教えてください。
台座も兼ねているのでフィギュアの重量を支えられるような広がり形状を維持しつつ、台座とは別体のシデの頭とセットで速度感が出るように意識して造形しました。
——制作中で苦戦したなと思う部分は?
胸の造形は何度もやり直しました。遠心力での強い揺れ、キャラクター性、フィギュアとしての見栄え、などの調整を検討し、現在の形状になりました。
——監修はいかがでしたか?
非常にスムーズに進みました。長時間作っていると無意識に自分の拘りが強くなって客観性が保てなくなる時があるので、関係の方々の意見はとても重要だと思います。
——造形に使用されたツールを教えてください。
ZBrush、3ds Max、Rhinoceros 3Dです。
——制作のワークフローを具体的に教えてください。
ZBrushで勢いで作ったあと、
商品情報
サマータイムレンダ「南方ひづる」
発売予定日:2024年10月発売
価格:18,000円(税抜)
販売形態・タイプ:塗装済み完成品
予約受付期間2023年12月8日12:00〜2024年2月20日23:59:59
サイズ:全高約27㎝
素材:ATBC-PVC/ABS、アクリル(台座)
付属品:「シデ」エフェクト台座
メーカー:ユニオンクリエイティブ株式会社
原型製作:原型POLY-TOYS PAINT TERR Photo HI! CHEESE
©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会
Profile
POLY-TOYS
名古屋にある各種3DCGや造形業務に従事する3Dモデリングの集団です。