【ZBrush最初のつまづきQ&A】DynaMeshとSubDividの意味がわからない

ZBrushを買ったけれど、トラブル発生で進めず放置している……そんな人へ、スカルプターたちが最初のつまづきとその解決方法をリレーで答えます。第1回目は3月末から「センスを磨け!ZBrush初心者のための究極のドラゴン講座」がはじまるタンノハジメさんにお聞きしました。

ZBrush最初のつまづきは?

DynaMesh(ダイナメッシュ)とSubDivid(サブディバイド)の意味がわからなかったことですね。使い方というより、DynaMeshってなに?みたいな感じになってました。

DynaMesh(ダイナメッシュ)とは?

メッシュを再計算してくれる機能。DynaMeshはモデルの形状を大きく変えて、メッシュが引き延ばされたりした時に形を保持したままメッシュを貼り直して、ポリゴンを均等にできます。DynaMeshをかけると、相当高い解像度のDynaMeshでない限りディテールがあまくなるので、終盤には使わないことが多いです。

SubDivid(サブディバイド)とは?

メッシュをそのまま4分割して細かくする機能。同じシルエットのままなら低ポリゴンの状態を残したまま高ポリゴンにして細部を作れます。ディバイドボタンを1回押すとポリゴン数4倍の階層ができます。2回押すと16倍、3回押すと64倍……という感じで階層ができます。最初の形を決める段階では使わず、ディテールを彫る時に使うことが多いです。

要するに、使い所が違うということです。
最初の大きな形を決めるまでの段階で使うのがDynaMesh、SubDividは形が決まってメッシュを綺麗に整えた後に細部まで作り込むときに使います。

そのほかに、困ったことはありますか?

パソコンをあんまり触っていない人間だったので、そもそも操作になれずに困ってましたね。ZBrushは周りも一切やっていなかったので、聞けない環境でやり始めました。ワークフローも全く分からない感じ。
チュートリアルを見ても、そもそもみんなカスタムしててUIが違うんですよ。たいてい、「そのボタンここにないよ!」となっていましたね。

UIのカスタマイズは「センスを磨け!ZBrush初心者のための究極のドラゴン講座」のツール紹介動画にやり方が載っております。

解決方法は?

チュートリアル動画や本を見て学びました。
ただ、ZBrush初心者の方はワークフローや機能のフル活用はそこまで考えなくてもいいかなと思います。ZBrushって使い方が分からなくても、自分が作りたい執念さえあればいじっているうちにある程度まで作れちゃうんです。あまり自分もフル活用できているかはわかりません(笑)。基本操作だけでもめちゃくちゃ複雑なものを作ろうと思えば作れるので、一度本気でひとつ作ってみれば、必要な機能などはあとからスッと頭に入ってくると思います。

 

タンノハジメ

1999年生まれ。クリーチャーデザイナー・デジタル造形作家。高専の建築デザイン学科を経て、現在は東北の美術大学に在籍。3DCG作品は学生コンペにて受賞多数。クリーチャーや神性を主軸とし、造形の美しさ・力強さや象徴性を求めて作品制作をしている。
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