浮遊感のあるポーズにしたかったため、無重力空間にいるイメージで制作しました。

ヘルメット着脱式にするために、髪の毛は2パターン作成しています。被ってある程度隠れるところではありますが、レムっぽさが無くならないように被っている状態の髪の毛もしっかりと作り込みました。頭部との干渉の問題でヘルメットの形も思うようにすることが厳しいところもありましたが、分割ラインや厚み、髪の毛の調整をして、できるだけかわいい形になるように制作しました。

ライダースーツやパイロットスーツなどを参考に作成しました。普段は目にしない衣装だったのでシワはどう入れればいいか悩みましたが、写真なども見つつ、ぴちぴちのスーツなのであまりシワが入りすぎないように、かといってつるつる過ぎるのも味気ないので、他のフィギュアなども参考にしながら要所要所にシワを入れることを意識しました。

なかなか無いシチュエーションなので全体的に無重力感を出すのには苦労しました。
髪の毛はぶわっと漂う感じをだせるように意識しています。また、重力に縛られない浮遊感あるポージングにみえるように、激しい動きではなく優しい雰囲気がでるようにポーズをつけました。ちょっと全体を傾けるだけでも雰囲気は変わってくるので、そこの調整は最後までしていました。

煌めきは塗装のみです。明度高い塗料やメタリックなど、一個ずつ筆で書きました。

——造形で一番難しかったところはどこですか？

身体のラインが強調されるぴっちりした衣装というのもあって、身体を作ることには一番こだわりがあり一番難しいと感じる部分でした。シルエットが魅力的に見えるように腕や脚などのメリハリは修正を重ねています。ポージングもかわいらしく腕を少しくねらせたり、リラックスして見えるように調整をしたりと、身体の造形に時間を掛けました。

——特に見てほしいところを教えてください。

ぴちぴちのスーツで素体の造形がほぼそのまま現れるため、素体の造形には全体的にこだわりました。服はピタッとしていますが、スペーススーツに見えるようなシワの入り方にしています。

レム本体から台座の隕石まで魅力的に見えるように頑張りました。かわいく作りましたので、隣にレムを置いて宇宙旅行気分を味わってみてください。