【原型師INTERVIEW】『ベルセルク』42巻特装版に付属、ガッツ(狂戦士の甲冑)胸像フィギュア 原型制作インタビュー!

9月に最新42巻の発売が決定した漫画『ベルセルク』。完全受注生産、ガッツ(狂戦士の甲冑)胸像フィギュア付き特装版は現在予約受付中です!その原型制作を担当したのは、あの世界的人気「POP UP PARADE ガッツ [狂戦士の甲冑] L」のマックスファクトリー。今回は担当原型師・湯浅浩さんに制作秘話を伺いました!

INTERVIEW 

——42巻の発売、ガッツ(狂戦士の甲冑)胸像フィギュアの制作が決まった時の気持ちを教えてください。

単行本の特装版に付属するフィギュア制作と伺ったときはただただうれしく、光栄に思いました。

——原型は前作のPOP UP PARADE (以下、PUP)狂戦士の甲冑をアレンジしているのでしょうか?それとも新しく1から制作されたのでしょうか?

アレンジですが、ポーズ変更やディテール追加に伴ってほぼ全てのパーツに手を入れています。


最初期のイメージ

——ポージングはどのように決まったのでしょうか?

甲冑の隙間から気(オド)が滲み出る原作の表現が大好きだったので、それを盛り込んで、胸像でも満足度の高いものにしたいという考えでこのようになりました。PUPのままだと顔が俯きすぎていたので、ポージングも調整しています。その案を元に原型師・ディレクターと3人で何度もミーティングして今の形になりました。(企画担当)

ラフイメージ

——前作のPUP狂戦士の甲冑と比べるとかなりコンパクトサイズですが、胸像にするにあたり意識されたことはありますか?

コンパクトサイズなのですが前回よりもディテールを追加しました。ある意味サイズを無視してより情報量を増やしました。

——前回の甲冑では鎧全体にわたるスジ状のモールドが一番大変だったとおっしゃっていましたが、今回一番再現に苦労したところはどこでしたか?

身体や剣から滲み出る禍々しい気(オド)の再現です。


ラフ原型

——ガッツから出る“気(オド)”の表現でこだわったところはどこですか?

気(オド)をどう恰好よく配置してバランスのとれた胸像に仕上げるかというところです。

——特に見てもらいたいところはどこですか?

クリアパーツを使った塗装の表現が素晴らしいので造形と合わせて雰囲気を感じてもらいたいです。

——ズバリ!おすすめの角度は?

正面です。

——購入を検討中のファンの皆さんに一言お願いします。

私個人も『ベルセルク』の一ファンでこういう胸像が欲しいなと思い制作させていただきました。ファンのみなさま、よろしければ是非お手元に!

 

商品情報

商品名:『ベルセルク』42巻 ガッツ(狂戦士の甲冑)胸像フィギュア付き特装版
作品名:『ベルセルク』原作/三浦建太郎 漫画/スタジオ我画 監修/森恒二
価格:7,990円 (税込)
発売時期:2023/09
仕様:判型 B6判
原型制作:湯浅浩(マックスファクトリー)
彩色:丸ノ内あすか
企画制作:マックスファクトリー
発売元・販売元:白泉社

※掲載の写真は実際の商品とは多少異なる場合があります。

©︎三浦建太郎・スタジオ我画/白泉社
 
 
 

Profile

湯浅浩(マックスファクトリー)  

2011年マックスファクトリー入社。
マックスファクトリーに入る前は個人で古本屋を経営。当時、趣味でフィギュアを作っていた時に、原型師の友人と知り合い造形を教えてもらいました。
38歳でマックスファクトリーに入社してプラモデルの磨きや雑誌の作例などでコツコツ仕事を覚えていき、入社4年目頃からfigmaやPLAMAXの原型に携わり、6年目にZBrushの勉強を始め、さらに原型の仕事が増えるようになりました。
今後はスタチューも多く作っていきたいと思っています!