バーチャルの世界から飛び出して、フィギュアとなったVTuberをご紹介「Vからとびだせ！」

 

今回はにじさんじ所属の叶さんをご紹介。

2018年5月2日にじさんじゲーマーズとしてデビュー。突然天使の如く舞い降りてきた超癒し系男子。猫のクッション「ロト」を両手で抱っこしていて、話し方はふわふわ。学生のようにみえるが普段何をしているかは不明。甘いボイスで、聞いているこちらの心が洗い流されるようなトークを繰り広げる。

2022年7月27日にはぴあアリーナMMで開催される”Kuzuha & Kanae & ROF-MAO Three-Man LIVE「Aim Higher」”にも出演。

ママはU助さん！

そんな彼のフィギュアが、本日4/22より予約開始！コトブキヤの商品企画担当さん、担当原型師・邱さんにお話を伺いました。

「どうもみなさんこんにちは、にじさんじ所属ライバーの叶です。」

インタビューの前に……

叶さん動画ご紹介

「だるまさんが転んだ！」

3Dの体を手に入れ、しゃべって動く叶が見れる！まさかのブリッジまで⁉︎
髪の毛の流れや叶の可愛らしい動きも忠実に再現！
現在3Dモデルは初期衣装の部屋着と今回のフィギュアにもなっている外出着の2パターン。

「本当に素敵な日でした」

初めて挑戦した凸待ち配信。なんと凸者は計48人！
9時間に渡り多くの仲間が駆けつけてくれた。
今までの活動で積み上げてきた繋がりがわかる配信。

「どうよ？」

11着目となる衣装はロトの耳付きフード！叶のイメージにもある天使の羽のピアスも。
クールさと可愛さを兼ね備えた衣装。叶らしさ満載の1着です！

INTERVIEW

——叶さんをフィギュア化するに至った経緯を教えてください。

——原型師さまから見た叶さんのイメージは？また、それが反映されている部分はありますか？

——その柔らかさを出すポイントは？

邱：髪の毛のラインや服のシワ表現など、あんまりパキパキした硬い感じで作るのではなく、強弱をつけつつ柔らかいラインで作ったり、表情とか目の作り方も柔らかさを意識して作らせていただきました。

——叶さんは細身ですが男性らしさを表現するコツはありますか。

邱：細いですが男性の骨格はもちろん意識しました。それにプラスして、アクセントとして直線的な筋肉のラインとか筋を目立たせることを見えるところに加えました。今回の叶さんでいうと首筋、手の甲の筋、すね、ふくらはぎです。

——ゆるく結んだ髪の毛の緩さを表現するコツはありますか。

邱：髪を結んでいる位置に向かって垂れたラインを作ることと、たわむ毛束で適宜隙間を作ることです。

——ロトの柔らかさを表現するコツはありますか。

邱：ふわっとしたふくらみのシルエットを意識して、いい感じのぬいぐるみの写真とかを探してそれを参考にして作りました。

企画担当：写真だと少し伝わりづらいかもしれませんが、厚さが端から真ん中に行くにつれて厚くなるような形状になっています。初めは均一の厚さだったのですが、厚さに差をつけることでふっくらしたシルエットが出るようになったと思います。

——叶さんは猫のような口が特徴的ですがやはり意識されましたか。また表現するにあたって工夫したところは？

邱：猫のような口は叶さんのチャームポイントのひとつだと思うので、もちろん今回の造形に取り入れています。単純に平面で考えて作ってしまうと違和感が出るので、人間の骨格、立体感とイラストの中間をさぐりながら、調整して作るのがポイントです。

企画担当：今回ニコニコしている表情の方が如実に猫っぽさが表れていると思うのですがここは何度も調整してもらった記憶があります。イラストとか3Dモデル通りに作るとどうしても上唇が尖っているように見えてしまったりして、角度によっては違和感のある見え方になってしまいます。イラストのかわいいニュアンスを拾いつつフィギュアで見た時に違和感のない猫っぽい口になるように、何度も出力して現物を見つつ詳細な調整をしました。

——一番再現が難しかったところはどこですか。

邱：口周りですね。猫のような口が難しかったです。

企画担当：あと視線ですね。目は何度も修正依頼した記憶があります。

邱：そうですね。目線がいい感じに合うように調整しました。

企画担当：メインカットが顔正面じゃなくて少し横に振っているんですけど、そうすると視線を合わせるのが難しくて、メインカットから見た時に片方の目は視線が合うけどもう片方の目、特に奥の目が合わなかったりして調整に苦労しました。

邱：口を修正するたびにそこだけでなく周りも全部調整するので、目の間隔とかも変えたりするんです。頬骨が斜めになりすぎると目が離れて見えちゃったりするので、そこがすごく苦労しました。

——トップスやパンツの重ね着を表現する時のこだわりはありますか。

邱：ゆったりとした服を着ているので服と服の間の空間を意識しました。

——ゲーミングチェアの質感表現のコツはありますか。

企画担当：これは造形面ではなく、塗装面のお話になってくるのですが、塗装の際に座る部分のレザーとプラスチックの脚、高さ調整するレバーの金属それぞれ同じ黒色でもツヤ表現を変えることで差を出しています。金属部分が「ツヤあり」、座る部分のレザーをそれよりもツヤを抑えた「半ツヤ」、プラスチックの部分は「ツヤなし」で塗装しています。ツヤ感を変えることで質感が異なって見えるように意識しています。

——ズバリ！今回の一番の見どころは？

邱：ふんわりとした雰囲気の表情とか髪の毛に注目していただけたらと思います。

企画担当：企画担当としても「顔（表情）の柔らかさ」と「髪の毛の繊細な造形」については入念にチェックしたこだわりポイントです。

——購入をお検討している叶え隊のみなさんに一言お願いします。

邱：叶さんの雰囲気をあらゆる面で全力再現した商品ですので、小さくなった叶さんをお迎えしていただけると嬉しいです。

企画担当：イラストなどでは見えない部分を、実際に造形物として見ることができるのがフィギュア商品の魅力のひとつです。今回、紹介しきれていないポイントもありますので、是非実際に手に取って色々なアングルから眺めて、お気に入りのカットを見つけていただければと思います。叶さんファンの皆さまに喜んでいただけるようなフィギュアを心がけ、商品企画に取り組みましたので、是非たくさんのファンの方に手に取っていただけたら幸いです。

製品情報

製品名：叶（1/7スケールフィギュア）
価格：16,500円（税込）
仕様：PVC塗装済完成品フィギュア
サイズ：全高約190mm（台座含む）
原型制作：邱 明琦
彩色制作：中根 茜
展開時期：2022年4月22日（金）より予約開始
発売予定日：2022年10月予定

Profile

邱 明琦（キュウ メイキ）

台湾出身。子供の頃から絵を描くことが大好きで、日本の漫画とアニメ文化に強く興味を持つ。
2010年来日後、フィギュアという造形分野を知り、原型製作に心惹かれて原型師になることを目指す。
2014年専門学校を卒業後、株式会社 壽屋に入社し、現在に至る。

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』ARTFX J 麗日お茶子、『とある科学の超電磁砲T』御坂美琴ゲコ太まみれ ver.などの原型製作を担当。

 

 

※掲載画像は試作品です。実際の商品とは異なる場合がございます。
※また、撮影の条件・お使いのパソコン・スマートフォンの環境などによって、色・見え方などが異なる場合がございます。

©︎ANYCOLOR, Inc.

バーチャルの世界から飛び出して、フィギュアとなったVTuberをご紹介「Vからとびだせ！」