【CHARA MAKING LAB 】vol.4 インディーズソフビメーカー・GYAROMI「クトゥルフオイド」「ヴォイドン」

オリジナルソフビ・キャラクターを制作・販売するクリエイターたちの創作の裏側に迫る連載企画「CHARA MAKING LAB」


第4回は、インディーズソフビメーカー・GYAROMI


自身が手がけるキャラクター「クトゥルフオイド」「ヴォイドン」について、誕生のきっかけからデザインのこだわりまで、その制作の裏側を伺った。

まずはインタビューに先立ち、「クトゥルフオイド」「ヴォイドン」のプロフィールを紹介!

 

 

「クトゥルフオイド」Profile

名前

クトゥルフオイド

サイズ

166cm

性格・特徴

夜行性。
好きなものを買うためにアルバイトしているらしい。
基本的に不死身で、2000年以上生きてる。

住んでいるところ

ストリートの片隅で、暇つぶしをしている。

 

 

ヴォイドン」Profile

名前

ヴォイドン

サイズ

ビルくらいの大きさ

性格・特徴

基本的には何も考えていないらしい。

名前の由来

本当は「オイド」と名乗っているが、声がこもって聞き取りづらく、
周囲には「ヴォイドン」と聞こえるため、この名前で呼ばれるようになった。

 

 

 

INTERVIEW

——まずはお⼆⼈の⾃⼰紹介をお願いいたします。

GYAROMIは、友人二人で立ち上げたインディーズメーカーです。デザイン・造形・主なシリーズの塗装を担当する藤目鉄平と、カスタムペイントを担当するKaoriの二人で構成されています

——VAG(VINYL ARTIST GACHA)への参加経緯を教えてください。

活動当初からVAGに参加したく、参加方法をあちこちで尋ねてもなかなか分からなかったのですが、さまざまな縁が重なり、お声がけいただくことになりました。

——使⽤されている制作ソフトやツールについて教えてください。

造形に関してはZBrushを使用しています。3Dプリンターは「Phrozen Sonic Mighty 8K」を使用しています。

——初めてオリジナルキャラクターを制作されたのはいつ頃でしたか?

本格的に意識して制作したのは、本業で作った会社のマスコットキャラクターです。現在のキャラクターの原型となっています。


初期キャラクター

——ソフビとして制作しようと思ったきっかけを教えてください。

『エヴァンゲリオン』のアマチュア版権を取得して初めて参加したワンフェスで、隣のブースがソフビ作家さんでした。その販売スタイルやソフビの多様さに触れ、どうしても自分も作りたいと思い、比較的衝動的に始めました。

——「クトゥルフオイド」「ヴォイドン」が誕⽣したきっかけをそれぞれ教えてください。

「クトゥルフオイド」は、ソフビを作ろうと思ったときにデザインしたキャラクターです。自分が良いと感じるソフビにはどこか作者に似ている部分があると思い、当時自分が着ていた服をベースに、大好きなクトゥルフ神話をミックスして作りました。「ヴォイドン」は、念願だった怪獣ソフビに挑戦した作品です。当初は、海外でも受け入れられるソフビを作りたいという思いもありました

「クトゥルフオイド」ラフ

「ヴォイドン」ラフ

——カラーバリエーションは全部でどれくらいありますか?

正確には数え切れていませんが、カラーバリエーションだけでも100は超えているはずです。クトゥルフオイドは、頭部や腕のパーツがコラボレーション物も含めて10種類以上あり、カラバリとパーツの組み合わせで、いろいろな見せ方が楽しめます。

——「クトゥルフオイド」「ヴォイドン」について、それぞれのこだわりや苦労した点を教えてください。

「クトゥルフオイド」では、ダウンのシワ感を大切にしました。ダウンを着た自分をスマートフォンで3Dに取り込み、全体の雰囲気やバランスの参考にしています。

「ヴォイドン」は、怪獣ソフビを作りたいという思いから生まれましたが、オイドの世界観の中での怪獣として考えたとき、やはり特徴であるダウンジャケットを着せてみようとなり、このデザインになりました。作ってみてわかったのですが、怪獣部分とダウンジャケット部分が分かれているため、カラーバリエーションを作りやすく、色を決めるのがとても楽しいです。

 

——制作過程で印象的だったエピソードがあれば教えてください。

最初に「クトゥルフオイド」を作ったのは、コロナ禍で本業が止まっていたときに、ぽっかり空いた時間で突如作ったものです。作っている間、急にソフビ作るなんて言い出したから家族は心配していました……。ソフビの作り方も手探りだったため、優しい先輩方にアドバイスをいただきながら作りました。


クトゥルフオイド初期3D

——「クトゥルフオイド」「ヴォイドン」の性格や関係性など、設定があれば教えてください。

「クトゥルフオイド」たちは夜行性で、ストリートの片隅で暇つぶしをしたり、好きなものを買うためにアルバイトしているらしいです。基本的に不死身で、2000年以上生きてるって言ってました。
「ヴォイドン」はビルくらいの大きさで、本当は「オイド」って言ってるらしいんですが、声がこもって「ヴォイドン」と聞こえるからこの名前になったみたいです。

——「クトゥルフオイド」の世界観について教えてください。

世界観については全くないわけではないんですが、基本的には皆さんの想像に任せたほうが面白いかなと思っています。ストリートの片隅で暇つぶししてるやつくらいの感じで考えてもらえれば!

——「クトゥルフオイド」シリーズでは、ダウンジャケットを着ているという印象的なデザインですが、このデザインに⾄った経緯を教えてください。

当時自分が緑のダウンジャケットを着てたからです。自分はデザインが得意とは全く思っていませんがこのキャラクターは自然に悩まず作れた気がします。

——「クトゥルフオイド」の“⽬”について。

クトゥルフなので、「タコや深海魚」と「宇宙人」のイメージを組み合わせ、あまり不気味になりすぎないようにこのような目にしました。

——「クトゥルフオイド」の“⼿の⼤きさの違い”について。

オイドはダウンジャケットの中に潜んでいて、左手はメカになっていて内部から操作しています。触手のようになっている手と、顔と尻尾が本体の一部です。そのあたりの違いをはっきり見せるために、大きさにも差をつけています。

——「ヴォイドン」について、ポーズの決定に⾄る経緯を教えてください。

子どもの頃から好きだった『SDガンダム』のバランス感をソフビにも取り込めないかと模索し、このポーズにしました。怪獣ソフビコレクターの悩みどころとして、尻尾が長いと棚の奥行きが必要になり飾りにくいという点がありますが、ヴォイドンは尻尾を巻くことで省スペース化しています。

——「ヴォイドン」の“⼝の形”について。

クトゥルフを怪獣化するなら……と考え、タコやイカをモチーフにしてこの形にしました。

——今後登場予定のキャラクターがいれば教えてください。

クトゥルフ神話に登場するハスターが好きなので、クトゥルフオイドのライバル的な存在として「ハスターオイド」を制作する予定です。

——⾊のバランスを考える際に意識されていることはありますか?

バリエーションによって異なりますがダウンジャケットとそうでない部分で色の差が出るように調整しています。ソフビ独特の質感を出来るだけ活かしたいのでどちらかは素材そのままの色にする事が多いです。大体はダウンジャケット側をそうしています。

——オリジナルキャラクターを制作される際に、⼀番⼤切にしていることは何ですか?

お客さんが好きなものを作るとはあまり考えずに、とにかく自分が好きなもの、自分が買いたいものに軸足を置いて作るようにしています。ソフビは作ってから塗装したり販売したりと付き合いが長くなるので自分が作ったキャラクターのことが好きじゃないと続けられないです。

——今後挑戦してみたいこと、展開してみたいグッズなどがあれば教えてください。

オイドのコミックやアニメーションを作りたいなと考えています。誰か手伝って下さい。

——今後の野望や⽬標を教えてください。

まずは2026年の3月にいつもより大きめの個展がありますのでそこに全力を注いでいます。着ぐるみも自腹で作ったので色々な映画やMVに出してくれたら良いなと思っています。オファーお待ちしております!

——いち早く⼊⼿できる⽅法を教えてください。

基本的にはイベントでの販売と墓場の画廊等での抽選販売になります。イベントも事前抽選が多いのでxアカウントやInstagramをフォローしていただき情報を取っていただければ

——最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いいたします!

ファンの皆さんのおかげでいろいろな楽しいことにチャレンジ出来ています。この楽しさをソフビという形でお客様に還元できたら良いなと考えています。
2026年もいろいろな楽しい仕掛けを準備していますので何卒よろしくお願いいたします!

 

出展予定情報

2026年3月20日(金・祝)〜4月5日(日)Hyper GYAROMI Fes!

場所:有楽町マルイ 8階イベントスペース(東京都千代田区有楽町2丁目7−1)
時間:平日11:00~19:00※最終入場18:30

詳細はこちら

 

Profile

GYAROMI

2021年からソフビの製作を開始。
デザインと造形、主なシリーズラインナップの塗装を担当する藤目鉄平と、カスタムペイントを担当するkaoriで構成されたインディーズソフビメーカー。
ダウンの中に潜む怪物、クトゥルフオイドシリーズ。
頭、腕パーツの交換による豊富なキャラクター、多彩なカラーバリエーションでコレクター心をくすぐるラインナップを展開し続けている。

 
GYAROMI公式 Instagram: https://www.instagram.com/gyaromi/
GYAROMI公式 X: https://x.com/GYAROMI
Kaori Instagram: https://www.instagram.com/kaoring0_1/
Kaori X: https://x.com/kaoring0_1