【原型師INTERVIEW 】黒デクの葛藤や狂気を表現『ARTFX J 緑谷出久 黒デク Ver.』原型師インタビュー!

第7期の制作が決定し話題沸騰の大人気TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』より、ARTFX J 緑谷出久 黒デク Ver.が予約受付中!ヒーローコスチュームとマスクを装備し、デクの個性「浮遊」「黒鞭」を放つワンシーンを完全再現。本作を担当した原型師のHIROHITOさんに制作の裏側をお聞きしました。

 

 

INTERVIEW 

——ヒーローコスチュームの細かいディテールについて、特に意識されたところを教えてください。

各パーツごとになぜボロボロになったのか、どうやってできた傷なのかを意識して造りました。また原作やアニメも何度も観ながら、ディテール表現を煮詰めていきました。レディ・ナガンに撃たれた際にできた傷や、バッグのサイドポケットからのぞく小物なども再現していますので、是非いろんなところを見てほしいです。

——エフェクト部分の造形について教えてください。

「浮遊」や「黒鞭」を使って街を滑走しているイメージで制作しました。

——マスク部分の造形について教えてください。

マスクの破れ方や、マウスシールドの壊れ方などすごく時間をかけて制作しました。どの角度から見ても黒デクのイメージになるようにできる限りの資料を集めて制作しましたので、黒デクの葛藤や狂気を感じとれるような造形になったと思います。

——特にこだわられたところとは?

全部です。マスク、ポージング、エフェクトや細かいパーツも含め、できるだけ情報を集めてこだわって作りました!おかげさまで自分の手首もボロボロになりました。

——制作する際に難しかった部位などはありますか?

ポージングです。躍動感や勢いを表現するためにコトブキヤさんと何度もやりとりしながら調整していきました。

——HIROHITOさんが思う「僕のヒーローアカデミア」とは。

『僕のヒーローアカデミア』の皆はスーパーヒーローとしての側面もありますが、同時に一人間として葛藤や苦悩も丁寧に描かれていて、ものすごくドラマが詰まっています。ヒーローだけでなく敵<ヴィラン>も魅力的でどのキャラにも感情移入してしまいます。特にデクは大好きなキャラクターで、デクが必死に前に進んでいる姿にはいつも勇気をもらっています。

——使用ツールについて。

ZBrushで制作しています。特に特別なツールは使ってないですが、今回は雷雨のBGMをずっと流しながら制作していました。雷雨によって世界に没入できたので、制作するというよりはデクの世界を体感していたような感覚でした。

——ご購入を検討中の方やファンの皆さまに一言お願いいたします。

僕自身ヒロアカの大ファンで、できる限り細部まで再現できるよう力を尽くして制作しました。なかなか写真では見られないような細かいところも制作していますので、いろんな角度から観ていただきたいです。ヒロアカの世界を体感していただけるような作品になっていると思いますので、是非お手に取っていただけると嬉しいです!
 

 

 

 

商品情報

ARTFX J 緑谷出久 黒デク Ver.

作品:僕のヒーローアカデミア
シリーズ:ARTFX J
スケール:1/8
製品サイズ:【全高】約290mm(エフェクト含む)
製品仕様:塗装済完成品フィギュア(一部組立含む)
素材:PVC(非フタル酸)・ABS・鉄・PC
対象年齢:15歳以上
原型製作:HIROHITO
品番:PV133
発売元:タカラトミー
販売元:コトブキヤ

© 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

 

 

Profile

HIROHITO

茨城県在住。
趣味:フィギュア制作・格闘技観戦
たまたま立ちよった本屋で「フィギュアの達人上級編」と「アナトミースカルプティング
」という本を手に取ったことでフィギュア原型師の存在を知りました。その後二人の著者
が開催しているセミナーに参加し、フィギュアと人体について学んだ後、フィギュア制作
の会社に就職。現在はフリーランスで活動中です。