2025.07.02

【アート&イベントNEWS】東京・弥生美術館にて「ニッポン制服クロニクル展」が9月14日まで開催中!

2025年9月14日まで、弥生美術館にて「ニッポン制服クロニクル展」が開催中!学生服展の第三弾は、「着こなし」に注目。〈ツッパリ〉〈スケバン〉〈ガングロ〉〈令和のモデルチェンジ〉まで、制服をめぐる時代のムーブメントを、豊富な実物資料とアート作品でたどる注目の展覧会です。さらに実物資料も多数展示中。

 

イラストと実物資料でたどる制服の100年の歩みと最新事情

詰襟、セーラー服、ワンピース、ジャンパースカート、ブレザー×スカート。日本の学生服の種類は、この100年で大きな変化はありません。変化があったのは〈着こなし方〉です。学生服の着こなし方にはさまざまな意味が込められています。スカート丈やズボン幅やリボンの結び方など、ほんの少しの違いで、その人の〈個性〉や〈所属するグループ〉を示してきました。学生服は〈ビジュアル・コミュニケーション〉のツールでもあるのです。

 

 めばち 「セーラー服」(「イラストでたどる女子高生制服100年図鑑」より) 2025 ©mebachi

 

めばち 「ブレザー×スカート」 (「イラストでたどる女子高生制服100年図鑑」より) 2025 ©mebachi

めばち 「ジャンパースカート」 (「イラストでたどる女子高生制服100年図鑑」より) 2025 ©mebachi

1970年代〜80年代

森伸之 「1970年代のツッパリ女子高生」 ©森伸之

 

1980年代半ば

森伸之 「1980年代半ばに新登場したチェックスカート×ブレザー制服」 ©森伸之

新アイテム「チェックのスカート&ブレザー制服」の登場で変形学生服が消滅

1990年代〜2000年 初頭

森伸之 「1990年代のコギャル」 ©森伸之

 

森伸之 「1990年代の腰パン男」 ©森伸之

ブレザー制服が定着したとたん、学生たちは着崩しを始めました

2000年代

森伸之 「2000年代のゆるいスタイル」 ©森伸之

私物アイテムを取り入れた、無理しないゆる~いスタイルに。

 

思春期の若者が、同じ服を着て長い時間を過ごすのですから、さまざまなルールが生まれました。
発生しては陳腐化し、逸脱と様式化を繰り返してゆくうちに、とんでもない域に到達してしまったことも……。

今からみれば珍妙なスタイルである右の着こなしが学生の間でブームになった背景には、自己主張だけでなく、
〈人と同じでありたい〉〈悪目立ちしたくない〉という若者たちの繊細な意識も根底にはありました。

また、70~80年代には「横浜銀蝿」や「なめ猫」が大ブームになり、90年代には「アムラー」が大発生するなど、当時の世相や流行が、制服の着こなし方にも大きく影響していました。

2025年 学生服最新事情をご紹介します

コロナ禍を経て、学生たちの通学時の身なりへの意識も変わったようです。着心地を優先させたスポーツミックススタイルから、端正なスタイルに戻り、学生らしい装いを楽しんでいます。ローファー率もアップしました。(ハルタ調べ)

森伸之 「2025年 定着した女子スラックス」 2023 ©森伸之/神田女学園中学校高等学校

 

「2020年代【ジェンダーレス制服】」 ©菅公学生服

現在は〈令和のモデルチェンジ・ブーム〉の真っ最中!都市部の公立中学校の約半数が【ジェンダーレス制服】を採用。

進化した<ダイバーシティ制服>

性自認、宗教、障がいの有無等、多様なあり方に寄り添った学生服が考案されています。学生服のトップメーカーである菅公学生服株式会社の全面的なご協力のもと、最新の制服事情をご紹介します。

2000年代渋谷のガングロギャルについても考察します

渋谷のヤマンバ出身で、ヤマンバギャル文化を美術史として資料的に残すことをライフワークにする画家・近藤智美(こんどう・さとみ)。本研究で、東京都主催「TAAP」の支援アーティストに採択されました。

近藤智美 「ヤマンバギャルド」 2023 ©Satomi Kondo

気鋭のイラストレーターの作品展示

【参加アーティスト】
  げみ 江津匡士 近藤智美 T.C.R.横浜銀蝿R.S. 7限目のフルール
  なめ猫 マツオヒロミ めばち 森伸之 森口裕二 wataboku 

 

開催概要

ニッポン制服クロニクル 昭和100年、着こなしの変遷と、これからの学生服

会期:2025年6月7日(土)~9月14日(日)

休館日:月曜日 *ただし7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)開館、7月22日(火)、8月12日(火)休館

開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)

会場:弥生美術館 1階~2階

同時開催:弥生美術館3階会場 高畠華宵展 竹久夢二美術館 

夢二でたどるアール・ヌーヴォーとその周辺
      ―明治~大正の出版美術にみる装飾趣味―

入館料:一般 1200円/大高生 1000円/中小生 500円 *竹久夢二美術館と併せての料金

住所:弥生美術館 〒113-0032 文京区弥生2-4-3

交通:東京メトロ千代田線〈根津駅〉1番出口/南北線〈東大前駅〉1番出口よりいずれも徒歩7分 JR上野駅 公園口より 徒歩20分

特別協力:菅公学生服株式会社

監修:森 伸之(イラストレーター・制服研究者)