2025.05.12

【アート&イベントNEWS】『ファルネーゼのアトラス』や『キリストの埋葬』などの傑作が集合!大阪・関西万博 2025 イタリア館

2005年の愛知万博から20年、2025年の大阪・関西万博が再び国際社会を日本へ。万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。2025年10月13日まで開催される大阪万博には、約160カ国が参加します。

その中でも特に注目を浴びているのがイタリア館。『ファルネーゼのアトラス』や『キリストの埋葬』など、日本国内で滅多に見ることのできない傑作の数々が展示されています。

大阪・関西万博 2025 イタリア館について

「芸術が命を再生する(Art Regenerates Life)」は、2025年大阪・関西万博におけるイタリア館のテーマです。このパビリオンの設計は、建築家マリオ・クチネッラ率いるMCA(Mario Cucinella Architects)が手掛けており、ルネサンス時代の理想都市を現代的に解釈しています。パビリオン内には、劇場、回廊、広場、庭園など、イタリアの都市と社会のアイデンティティを象徴する空間が広がっています。

このテーマにおける「芸術(Art)」は、広義の意味での「テクネ(techne)」を指し、美しさ、創造性、文化、職人技を表現しています。これらの要素は、世界中でイタリアが高く評価されている理由の一つです。

また、イタリア館の公式マスコット「イタリアちゃん(Italia-chan)」は、アーティストのシモーネ・レーニョによってデザインされ、イタリアと日本の文化的なつながりを象徴しています。

イタリア館の主要エリア

劇場

没入型のストーリーテリングを通じて訪問者を迎え入れ、パビリオンでの体験へと導きます。毎晩、この劇場は「生きた舞台」となり、音楽、歌、舞台芸術、エンターテイメントの分野で活躍するイタリアの若手才能やプロフェッショナルたちがパフォーマンスを披露します。

回廊

パビリオンの正面に位置し、劇場エリアを囲む回廊では、イタリア各地の職人たちが実演を通じて自らの技術や製品、道具を紹介します。

広場

イタリア館の中心にある広場は、交流と対話の場となります。その中央には、紀元2世紀に制作された「ファルネーゼのアトラス」(詳細はこちら)が展示されており、肩に天球を担ぐアトラスの姿が印象的です。

この広場を中心に、次の4つの展示エリアが設けられています。

「個(Self)」

高齢化社会におけるウェルビーイングをテーマに、アートと科学・技術を融合させたプロジェクトを通じて、健康や環境に対する意識を高めます。

「私たち(Us)」

社会をテーマに、今後のイタリアのインフラプロジェクトや主要なスポーツイベントに関連する建築、デザイン、エンジニアリングの取り組みを紹介します。

「地域(Territory)」

イタリアの18の州が週替わりで登場し、それぞれの文化遺産、ガストロノミー、職人技、産業、技術、芸術、音楽を紹介します。

「精神性(Spirituality)」

初めてイタリア館に参加する「バチカン市国」の展示として、カラヴァッジョ作『キリスト降架(1604年)』が展示されます。

また、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの公式トーチも展示される予定です。

イタリア式庭園

万博の中心構造「グランドリング」から見下ろせる屋上には、イタリア式庭園が設けられ、彫刻や噴水、緑地が配置されています。ここでは、イタリアの食文化を楽しむこともできます。

レストラン

Eatalyが運営するレストランでは、イタリア各地の伝統的な料理を提供し、食文化に関するワークショップも開催されます。主なメニューには、ブッラータとフレッシュトマト、生ハムとサラミの盛り合わせ、季節のサラダ、代表的なパスタ料理(スパゲッティ・ポモドーロ、カチョ・エ・ペペ、トロフィエ・ペスト、タリアテッレ・ボロネーゼ、リガトーニ・カルボナーラ)、肉料理・魚料理、ピッツァ各種(マルゲリータ、ディアボラ、カプリチョーザ、マリナーラ)、ティラミス、カンノーリ、パンナコッタ、ジェラートなどの伝統的なデザートがあります。

建築と持続可能性

イタリア館は、建築、芸術、自然が融合した木造建築であり、持続可能性と革新を両立させたデザインが特徴です。建築に使用される資材は再生可能なものを選び、展示終了後はすべてリサイクル可能な「素材の鉱山」として再利用される計画です。

アンバサダー

イタリアと日本の文化的な結びつきを強化するため、イタリア館では以下の日本の著名人をアンバサダーとして任命しています。

– 小篠順子(ファッションデザイナー)
– 奥山清行(インダストリアルデザイナー)
– 喜多俊之(デザイナー)
– 西本智実(指揮者)
– 新宮晋(彫刻家・アーティスト)
– 八木裕三(起業家)
– 天野喜孝(イラストレーター・アーティスト)
– 市川純(女優)
– 藤井泰子(ソプラノ歌手)
– 三島律恵(ムラーノガラス作家)

イタリアの目標

イタリアはこの万博を通じて、自国のイメージを刷新し、伝統と最先端技術を融合させた未来像を提示することを目指しています。特にアジア市場への進出を支援し、経済的・文化的な交流を促進するための重要な機会と捉えています。

 

2025年大阪万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月13日から10月13日まで開催されます。Studio MCA – Mario Cucinella Architectsが設計したイタリアパビリオンは、「芸術は人生を再生する」というテーマを表現しています。