【CHARA MAKING LAB 】vol.8 ファンシーポップアーティスト・すがはらゆうた「あのうさぎ」

オリジナルソフビ・キャラクターを制作・販売するクリエイターたちの創作の裏側に迫る連載企画「CHARA MAKING LAB」

第8回は、ファンシーポップアーティスト・すがはらゆうた氏

自身が手がけるキャラクター「あのうさぎ」について、誕生のきっかけからデザインのこだわりまで、その制作の裏側を伺った。

まずはインタビューに先立ち、「あのうさぎ」のプロフィールを紹介!

 

 

「あのうさぎ」Profile

名前

あのうさぎ

サイズ

抱っこできるくらい

性格・特徴

好奇心旺盛で内向的なうさぎの男の子

住んでいるところ

人間がいなくなった地球

 

INTERVIEW

——初めてオリジナルキャラクターを制作されたのはいつ頃でしたか?

小学校のころに飼っていた猫にマントと王冠を付けたキャラクターを作ったのが一番最初な気がします。「スーパーミルクマン」と言う名前でした。当時の絵は引っ越しの時になくなってしまいました。今のようにキャラクターを作り始めたのは、大学生の頃かと思います。当時は思いつきでたくさんのキャラクター(?)を描いていました。

スーパーミルクマン

——「あのうさぎ」が誕生したきっかけを教えてください。

当時はすごくひねくれていて、人生なんてうまくいかないと思っていました。
そんな気持ちを表現した絵をたくさん描いていてその中にウィリアム・テルの物語のように(知らんけど)、リンゴを射抜こうとして失敗している絵がありました。最初は誰でも思いつく発想すぎるなと思い、今のようにメインで展開するようなことはなかったのですが、物販イベントに出展している際に他の絵より反応が良かったので、グッズにする機会が増えました。当時は色鉛筆で絵を描くことが多かったのですが、グッズにする際にデジタルの方が見栄えするので、グッズはデジタルイラストで作ることにしました。Tシャツのシルクスクリーンプリント用のデータを作ったのが現在のあのうさぎの原型です。

——「あのうさぎ」のモチーフはうさぎですが、なぜうさぎになったのでしょうか?

うさぎのキャラクターにはすごく可愛いイメージがあります。耳が長いバランスが好きかもしれません。
とにかくなにか可愛いキャラクターを作ろうと思うと、うさぎを選んでしまいます。子どもの頃、母が持ち物に名前を書いた横にうさぎを描いてくれていた記憶があります。そのせいかもしれません。

——ソフビを制作しようと思われたきっかけを教えてください。

もともとおもちゃが好きで集めていました。
大学生の頃に成田亨さんのウルトラ怪獣の良さに気が付いたのをきっかけに、怪獣ソフビを買うようになりました。そのちょっとあとくらいに、アートトイの存在を知りました。もともとメディコム・トイのおもちゃが好きで集めていたのもあり、おもちゃにおしゃれさを見出していました。ロン・イングリッシュの「MC SUPERSIZED」が欲しくて、探している際に「BlackBook Toy」と言うおもちゃのサイトを見つけました。

BlackBook Toy」はソフビにこだわって商品展開していてその影響でよりソフビが好きになりました。ある日、少し大きめの地震が来た際に棚に飾っていたおもちゃが大量に飛び出していろいろ壊れたのですが、ソフビの物は無傷だった為、もういっそのこと買っていいおもちゃはソフビだけにしようと考えました。ソフビを集める内にいつかは自分のキャラクターをソフビにしたいなと考えるようになりました。ずっと思っていたことが実現しました。

——制作でこだわった点や、苦労された点を教えてください。

原型を海外の方が担当してくださったので、言葉の壁がありました。また三面図用に普段、書かない真横のアングルを描いたのですが、前から見た顔と整合性をとって横顔を可愛くするのって難しいなと感じました。目と愛嬌のある手、足の裏などこだわりました。

「目はきれいな円にならないように」とお願いしたところ、私の描いたイラストのまま造形に反映してくださいました。ポーズは、腕を上げたときに抱っこしてほしそうに見えるイメージで考えています。肉球がある方が可愛いとは思うのですが、本物のうさぎの足の裏には目立った肉球が見当たらなかったため、肉球がなくても可愛く見える足裏の造形になるよう意識しました。

——「あのうさぎ」の性格や関係性など、キャラクター設定があれば教えてください。

好奇心旺盛で内気なうさぎの男の子です。あのいぬという犬のサブキャラがいます。

——「あのうさぎ」の世界観について教えてください。

ないです!「うさぎの男の子」というそれだけです。私はサンリオキャラクターが好きなのですが、細かな設定や世界観がそこまでない子が多いので私もそれにならっています。設定にとらわれず、自由にいろいろな格好をさせてイラストを描いていきたいです。漫画のキャラクターではないからこそ見たままの印象で気に入ってもらえたら嬉しいです。

——「あのうさぎ」が着ている衣装について。

服は顔のおまけです。主張しすぎずかつかわいくしました。シンプルなものが好きです。

——「あのうさぎ」(キョンシー 第一弾・第二弾)とありますが、こちらを制作されたきっかけがございましたら教えてください。また、なぜキョンシーを選定されたのでしょうか?

子どもの頃、キョンシーが確か流行っていてプライズのキョンシーのぬいぐるみがいっぱいあって気に入っていました。なのでキョンシーに親しみがありました。もともとキョンシーの姿のあのうさぎのイラストも描いていたのですが、「POPBOX SHIBUYA」にソフビマーケット枠で出展する際にワンオフカスタムソフビを出すことにしました。その際におでこの矢の代わりに絆創膏以外で何を刺すか?を考えおでこにお札を貼ったキョンシーを思いつきました。

そしてリンゴの代わりに帽子を乗せました。ワンオフのアイディアをもとに量産化したものが現在のあのうさぎキョンシーです。

——⾊のバランスを考える際に意識されていることはありますか?

色ははそこまで重要視していなくて、反対に色が白黒になっても成立するようなキャラクターを意識しています。Tシャツを作ったり、シルクスクリーンプリントが好きなので色数は絞りたい。白黒に+一色位が理想です。

——オリジナルキャラクターを制作される際に、⼀番⼤切にしていることは何ですか?

当たり前かもしれませんが、一番は可愛いことです。可愛くないといけません。ですが私が男性なので男性でも持つのに抵抗がないキャラクター、Tシャツにプリントされても着るのが恥ずかしくないようなキャラクターであることを意識しています。

——今後挑戦してみたいこと、展開してみたいグッズなどがあれば教えてください。

次はぬいぐるみが作りたいです。ぬいぐるみは可愛いですよね。子どもの頃は大好きだったのですが、大人になって集めるのはソフビだけ!!と言うルールを自分に課してしまいました。けど最近また可愛いぬいぐるみを見つけると買ってしまいます。
あとはいつかアパレルブランドとコラボとかできたらいいなとあこがれています。カプセルトイにもなりたいです。VAGになりたい。

——今後の野望や⽬標を教えてください。

もっと人気になりたい!「あのうさぎ」は目が特徴的です。なのでKAWSのように目を描いただけで「あのうさぎ」=すがはらゆうたのグッズと認識されるようになりたいです。

——いち早く⼊⼿できる⽅法を教えてください。

現在の「あのうさぎ」ソフビの入手方法は、国内での私のイベントでの販売と、台湾や香港での抽選販売が主です。一番近い販売予定は、「キョンシー2ndカラー」の抽選販売を2月末ごろにTOY PEOPLEさん(台湾の玩具のwebマガジンの会社)が行います。海外発送可能です。SNSのチェックをお願いします。また秋頃に新キャラクター「雷ぼうやのエクレア」ソフビが、FEWMANYさんから発売予定です。

 

雷ぼうやのエクレア

——最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

いつもありがとうございます!
現在、納得してもらえるような形でソフビの販売がなかなか行えていません…申し訳ないです。今年は去年より販売予定が多くなると思います。エクレアソフビも販売予定です。もっともっと活躍しますのでよろしくお願いします!

 

 

 

Profile

すがはらゆうた

1989年1月27日生まれ 兵庫県神戸市出身
大手前大学メディア芸術学部メディア芸術学科卒業 立体造形専攻
在学時からオリジナルキャラクターグッズを制作をしイベント出展を開始。
ゆりか認定こども園ロゴ、ボードゲームバブバブパニックのイラストなども手掛ける。
現在もanousagi SHOPの名義でイベント出展を続けている。
2023年あのうさぎソフビを発表。2024年に初個展開催。

X:@8blackfrog8
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