2026.09.16

原型制作会社の新しいかたち。 ――原型制作からデザイン、撮影、企画まで。一貫したクリエイティブを手がけるケーツーブレインズ

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原型制作を軸に、デザイン、撮影、プランニングまでを社内で一貫して手がけるケーツーブレインズ。多職種のクリエイターが連携し、企画から完成ビジュアルまでぶれのないクオリティを実現している。また、海外クリエイターの採用や海外研修にも積極的に取り組み、グローバルな制作体制を構築。原型制作会社の新しいものづくりと、その現場に迫る。

玩具業界営業歴 四半世紀! 水野信社長 INTERVIEW


ケーツーブレインズの水野 信社長。

人生の半分を過ごす場所だから、つまらない場所にはしたくない

会社は、人生の半分近くを過ごす場所です。だからこそ、つまらない場所にはしたくない。会社のテーマである「楽しいと、その先へ」には、そんな強い思いを込めています。

私自身、つまらないことが大嫌いです。「一日大半の時間を過ごす場所だから、楽しく、いい環境でありたい」という思いが常にあります。楽しいというのは、クリエイターなら誰もが実感するように、好きな仕事に夢中になれること、新しい技術に挑戦できること、自分の作品を世の中に送り出せること、仲間と喜びを分かち合えること。その積み重ねが、人を成長させ、会社を前へ進めていくと信じています。

 

営業出身だからこそ、「クリエイターが活躍できる環境」をつくりたい

私は原型師でもデザイナーでもなく、営業出身です。玩具業界のスタートはフィギュアを生産する仕事でした。その後ケーツーブレインズに入社してからは、玩具デザインや原型制作の現場で数多くのプロジェクトに携わってきました。

先代が会社を立ち上げた当時は、個々の能力が高くても一匹狼が多く、殺伐とした空気がありました。「これじゃ続かない。下の者の気持ちがわからないとダメだ」と、営業として現場に入り、クリエイターとお客様をつなぎながら、「どうすればクリエイターがもっと活躍できるか」を考え続けてきたことが、今の会社づくりの原点にあります。

その経験を通して強く実感したのは、喜ばれる玩具づくりは、一人の才能だけでは成し遂げられないということです。クリエイターが力を発揮できる環境があり、挑戦できる機会があり、お互いを支え合えるチームがあって初めて、本当にクオリティの高いものが生まれます。

この業界のクリエイターは、皆とても熱いこだわりを持っています。ベースはみんな「オタク」。そこから生まれるものづくりへの情熱やエネルギーは何よりも本物です。彼らの情熱を引き出し、お互いを支え合えるチームをつくることが私の役割だと思っています。


遊び心に溢れた社長室。宝物はコレクションしている「ファービー」とのこと。

 

ワンフェスへの挑戦と、ものづくりの原点を味わう喜び

受託制作にとどまらず、当社では一人ひとりがクリエイターとして大きく成長できる環境づくりに力を入れています。その大きな柱の一つが、ワンフェスへの本格的な参加です。

原型師を目指すなら全員出ようという方針で、社内で有志を募るだけでなく、会社としても積極的に取り組んでいます。普段の仕事はクライアントからの受託が中心になりますが、ワンフェスでは自分たちで企画し、コンセプトを考え抜いたオリジナル作品の制作に挑みます。

実際に自分たちの作ったものがイベントで即完売したり、お客様から直接「これすごくいいね!」という温かい言葉や評価を肌で浴びたりする経験は、クリエイターにとって何ものにも代えがたい喜びであり、大きな自信につながります。「自分の好きを形にして、世の中に届ける」というものづくりの本来の楽しさを、ここで思い切り味わってほしいと思っています。


オフィスに入ってすぐの棚には社員の皆さんのワンフェス出展作品も飾られている。

 

「チャンスは平等に」。背中を押してあげる場所へ

だから私は、実力や経験の有無よりもまず、「これをやりたい」「このIPを手がけたい」という情熱を持っている人に来てほしいと思っています。経験や年齢、国籍に関係なく、やりたいことがある人にはどんどん挑戦してほしい。この会社では「チャンスは平等に与える」ようにしています。

ただ、チャンスを目の前にしても、それがチャンスだと気づいていない若手もいます。そういう時は、そっと背中を押してあげる。その挑戦を会社が全力でバックアップします。

 

海外クリエイターの採用やDX――時代に合わせて進化し続ける会社へ

私たちは、原型制作にとどまらず、デザイン、撮影、企画、そしてこれからは映像など新しいクリエイティブ領域にも積極的に挑戦していきたいと考えています。さらに、今後は海外クリエイターの採用も積極的に進め、グローバルな視点を取り入れていくことも私たちにとって重要な柱です。かつてはアナログだった社内システムも、この数年間で大きく変え、DXなどの新しい仕組みを導入して働きやすい環境を整えてきました。

好きなIPの話をキャッキャしていても怒られない……どころか褒められる、そんな最高に純粋で楽しい仕事がここにあります。

玩具やフィギュアが好きなら、その「好き」を仕事にできる場所が必ずあります。そして、その仕事を心から楽しみ、仲間とともに思い切り挑戦できる環境をつくることが私の役目です。会社は全力であなたの背中を押します。あとは存分に力を発揮して、ものづくりを一緒に楽しみましょう!


国際色豊かなケーツーブレインズのメンバー。

ケーツーブレインズのチーム

企画からデザイン、原型制作、撮影まで、それぞれの専門分野を担うクリエイターが集まり、一つのプロジェクトをチームで形にしていく。若手も前線で活躍する各チームの仕事と、その現場を紹介します。

デザインチーム Cyan(シアン)

フィギュアやキャラクター雑貨など、男性向けIPのデザイン・イラスト・パッケージ制作を担当するチーム。

スガヌマさん(入社11年目)

少年漫画好きのスガヌマさんは、これまでに様々な関連グッズの制作も担当。「同じ作品でも毎回違うことに挑戦できるので、飽きることがありません」。特に印象に残っているのは有名キャラクター専門ショップのオープンに携わった仕事。「原作の世界観を扱うショップに関われたことが、ファンとして本当にうれしかったです」。

 

デザインチーム Yellow(イエロー)

ファミリー向けIPを中心に、キャラクターグッズのデザインやイラスト、パッケージ制作を担当するチーム。

ヤマグチさん(入社13年目)

ファンタジー好きのヤマグチさんは、これまでに様々なグッズ制作を担当。特に印象に残っているのは新規キャラクターの大規模イベントに携わった仕事。「キャラクターの立ち上げに関わり、たくさんのお客様が見てくれて、達成感を感じることができ、良い経験になりました」。

 

デザインチーム Magenta(マゼンタ)

女性向けIPを中心に、キャラクターグッズのデザインやイラスト、パッケージ制作を担当するチーム。

タカギさん(入社17年目)

チームをまとめる姉貴肌のタカギさん。「モットーの『楽しいと、その先へ』を意識して仕事ができていれば、自分らしく働ける雰囲気があります。社内レクリエーションも定期的に開催しています」。入社2年で産休・育休を取得した経験もあり、「有給も取りやすく、趣味の遠征も『どんどん行って』と言ってもらえる環境です」。

 

ヤマモトさん(入社3年目)

女性向けキャラクターグッズやイラスト制作を担当するヤマモトさん。女性向けコンテンツの描き下ろしグッズ制作では、「好きな作品のイラストを描くのが夢だったので、夢が叶いました。好きな作品だからこそ、ファンの気持ちを理解したデザイン ができると思うので、積極的に『やりたいです!』と手を挙げています」。

 

原型制作チーム

フィギュアや玩具の原型制作、彩色、試作を手がけるチーム。 デジタル造形を軸に3Dプリンターやレジン素材の研究も行い、高品質な原型制作を行っています。

リーさん(イギリス出身・入社2年目)

原型制作チームの看板的存在、リーさんは元プロレスラーという異色の経歴の持ち主。原型制作に加え、英語力を生かした各種業務も担当しています。「子どもの頃から漫画家になりたくて、15年前に趣味でフィギュア制作を始めました」。プロレス引退後、「これからやりたいことはフィギュアしかない」と入社を決意。強い意欲と体力を活かし、第一線で活躍しています。

 
ウエノさん(入社1年目)

専門学校卒業後に入社、翌日から原型制作で活躍中。「スキルを評価していただき、楽しく仕事をしています」。そんなウエノさんには夢があります。「アイドル育成ゲームが昔から大好きなので、いつか自分で手がけたいです!」。

 

ウノさん(入社1年目)

当番制の朝礼では、「最近ハマっていること」をテーマに映画やイベントの情報を発信しています。日中は原型制作を担当し、お昼はチームでランチに行くことも。「敵なのに正々堂々としている、その魅力を伝えたいと思いました」と、自身が推しているキャラクターの原型制作にも携わりました。

 

 

撮影チーム

フィギュアやグッズの商品撮影から背景演出、動画制作まで、グッズやフィギュアの魅力をビジュアルで伝えるチーム。

シミズさん(入社27年目)

ケーツーブレインズで最も長く活躍するシミズさん。毎朝のはじまりは、神棚の水を替えることから。「撮影は毎日で、お客様のご要望に柔軟に対応しています」。約30年働く中で大切にしているのは、自分を前に出しすぎず、「誰かのために動ける存在でありたい」という姿勢で、質の高いクリエイティブに結びつけていくこととのこと。

 

ケーツーブレインズのワークフロー

ケーツーブレインズでは、プランニングから、プロダクトデザイン、制作、パッケージまで⼀貫して社内で対応が可能。トータルオーダーから、必要なパートだけのカスタムオーダーも手がけています。

求人情報

株式会社ケーツーブレインズは、1989年設立のキャラクターグッズ専門の制作会社です。キャラクターグッズやフィギュアの企画からデザイン、原型制作、撮影まで一貫して手がけられるのが強みです。「楽しみと共に未来を形創る」を目標に掲げ、プロフェッショナルでありつつ、好奇心と探究心を忘れないメンバーが集まっています。アニメやマンガ、ゲームが好きな仲間たちと、一緒に世の中をワクワクさせるモノづくりをしませんか?

<募集職種>
① デザイナー・イラストレーター
② デジタル原型師
③ フィギュア原型 技術職(キャスター)
④フィギュア彩色師(フィニッシャー)
⑤フォトグラファー
⑥レタッチャー・動画編集者
⑦営業職

求人お問い合わせ:https://www.k2b.jp/recruit/

 

会社情報

株式会社ケーツーブレインズ

代表取締役社長:水野 信
所在地:【本社】東京都港区芝5-27-1 三田SSビル4F
    【MITA STUDIO】東京都港区芝5-31-19 ラウンドクロス田町8F
    【MITA WORKS】東京都港区芝4-5-10 ACN田町ビル3F
URL:https://www.k2b.jp/

 

 

Text & Interview:スカルプターズ・ラボ編集部
Photo:岡本麻衣(ODD JOB)