竹谷隆之 × 大山竜 × 高木アキノリ
オリジナルフィギュア発表記念インタビュー
threezero×グッドスマイルカンパニーによる、threezero初となる日本での物販を伴う大型展示会「threezero in Tokyo 2023」が去る4月29日・30日に開催。そのイベントにて、threezeroから竹谷隆之さん、大山竜さん、高木アキノリさんのオリジナルフィギュアが全世界発売決定と発表されました!
今回は『threezeroX大山竜 武練天』(仮称)について、大山竜さんにデザインコンセプトや今後の予定をお聞きしました。
聞き手:編集部、竹谷隆之さん、高木アキノリさん
世界観やキャラクターについて。
大山竜(以下、大山):邪悪な敵キャラみたいなアクションフィギュアが欲しいっていうの
本来ならば主人公にやられるような存在が人類を守るヒーローとし
threezeroX大山竜 武練天
©RYU OYAMA
※デザイン参考用モデル。原型ではありません。
デザイン画は3体ありましたが、全部で何体くらいになる予定ですか?
大山:許される限り無限に作りたいです(笑)。
大山:「EVIL HEAD」(上画像)は、「threezero in Tokyo 2023」のイベント限定プレゼントとして企画しました。このフィギュアのシリーズ名が「EVIL FORCE」(イービルフォ-ス)なのでそこから名付けました。体が負傷した時はこの頭部に脚が生えた形態で逃げます。
クマムシモチーフの怪人のデザイン画もありました。
クマムシモチーフの怪人のデザイン画(右)
大山:クマムシの口がシュトルムティーガーという戦車の大砲に似ている
竹谷隆之(以下、竹谷):似てる? 砲塔は平べったいけどね。
大山:色、三角形の頭部、ゴツゴツした体表とか、
竹谷:素晴らしい(笑)。独自の視点って大事ですよね。
大山:フォルクスワーゲンってビートルというじゃないですか。あれは似ているからでしょ。
大山さんが好きなドクロ、生物、 銃器を合わせたデザインなんですね。
大山:そうです。女の子に猫耳つけて、
竹谷:ロジックはそうですよね。
手に持っているのは敵の怪人?
大山:これは救出した仲間の頭部です。「EVIL FORCE」(イービルフォ-ス)のクリーチャー達は頭部が無傷なら何度でも体を再生できます。
竹谷:それは韮沢(靖)のせいですよ(笑)。敵を倒したよっていうのがわかりやすいから。
大山:全身作るわけにはいかないから頭だけっていう。
竹谷:最短距離なんですよね。
大山:それが発明だ!と思って。
「自分の好きな物を全て詰め込む」
竹谷:分かりやすすぎるからあるとき鬼頭(栄作)くんが「もう首とか持たせるのやめましょうよ」って。この業界は頭を持たせればいいと思ってる! と(笑)。あの人は本当の美術を目指しているから。僕は躊躇していたんですけど、持たせたことは多分あります。
大山:あと、ただ持たせているだけじゃなくて、
竹谷:収納ができるんですね。コンセプトが素晴らしいじゃないですか。
大山:実際の兵士もいろんな装備を体にごっちゃりと付けているじゃない
竹谷:そういうのをS.I.C.の『ライダーマン』のアレンジ画で描いたらダメだって言われました。とりかえ用の生身の腕を腰からぶら下げてみたら。
大山:それは製品にするからですよね(笑)。僕は派手なのが好きなので付ければ付けるほどテンションが上がるんです。
高木アキノリ:めっちゃ組み替えできるんですね。トイストーリーの男の子みたい(笑)。
大山:シドみたいだよね(笑)。
犬モチーフのデザイン画もありましたが、今後シリーズ展開をしていく予定?
「モスキートハウンド」のデザイン画(左)
大山:そうですね。まだイメージですが、本当にシリーズで作りたい気持ちはあって。
この怪人のデザインコンセプトは?
大山:名前は二人合わせて「モスキートハウンド」で、
ハウンドはグレイハウンドとかの猟犬の意味。
スナイパーって大体2人で行動するんですよ。
どんどんシリーズ化していくといろんな組み合わせが。
大山:僕はアクションフィギュアで指が動くとか、
竹谷:大きいサイズだとできますもんね。手があってその指の先にまた指があるっていう。
どのくらいのペースで出される予定ですか?
大山:年に2回くらいは出したいですね。