【原型師INTERVIEW】高級感あふれるドレスや装飾とこだわり抜いたポージング!台座は連結可能!?予約は5月8日まで!『五等分の花嫁』中野五月・中野四葉 原型制作インタビュー!

映画『五等分の花嫁』よりドレス姿の中野五月・中野四葉が1/7スケールフィギュアになって登場!手がけたのは、(株)eStreamが展開するフィギュアブランド「SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE」。今回は担当フィギュアディレクター・Kimicoさん、彩色原型・WINGさん、中野五月 彩色担当・いぬっこさん、中野四葉 彩色担当・住田和宏さん(ガレージキット製作代行社)に制作秘話を伺いました。

INTERVIEW フィギュアディレクター Kimico彩色原型 WING・中野五月 彩色担当 いぬっこ・中野四葉 彩色担当 住田和宏

——映画『五等分の花嫁』をフィギュア化するに至った経緯を教えてください。

Kimico:私が個人的に昔から『五等分の花嫁』が大好きでいつかディレクターとして手掛けたいと思っていたのですが、続編映画決定というちょうどいいタイミングがきたので「フィギュア化させてください!」と打診し、企画しました。

——発売する順番はどのように決められましたか?

Kimico:こちらから希望を出しつつ、権利元様とすり合わせした順番で発売しています。

——今回のドレスは新規衣装ですが、どのように決定されたのでしょうか?

Kimico:制服などはすでにフィギュア化されているため、同じ衣装でフィギュア化しても差別化ができないよね、と社内で話し合い、クリスタルドレスという我々渋スクフィギュアの強みを活かせる衣装に決め、各キャラクターイメージに合わせて調整していきました。

——衣装のデザインはどのようにされたのでしょうか?

Kimico:胸元のデザインはこうしたいとか、スカートの長さや広がりはこのくらいがいいとか、靴にはこのリボンをつけたいとか11個イメージの画像を探して、それをベースに衣装を描きおこしました。

——四葉と五月それぞれのモチーフフラワーについて。

Kimico:原作では明確にこの花です!と記載されていなかったんですが、漫画の表紙に花が散りばめられていたのでそこから着想を得て、それぞれのキャラクターのイメージに合うお花を私のほうで選定しました。

——キャラクターごとにドレスやアクセサリーが違っていますが、デザインする上で意識した点やこだわった点はありますか。

Kimico:四葉は明るく元気なイメージのキャラクターなので躍動感が出るように長いドレスではなく、足元が出る短い丈のドレスにしようとか、二乃は短くて重なりのあるドレスだから五月はボリュームを持たせるために何枚も重ねて重厚感のあるドレスににしよう、などキャラクターの個性も抑えつつ、5人を並べた時にバランスが出るように考えました。

——表情、ポージング、衣装などで決定までに一番時間がかかった部分は?

Kimico:ポージングですかね。顔以外はキャラクターの特徴を活かしつつ違うものにしようと決めていて、その中でも一番ポージングの決定にはかなり時間をかけました。主人公の風太郎に声を掛けられたという設定で、四葉は「上杉さーん!」と手をあげて声をかけている様子、五月は照れながら振り向く様子をイメージしました。 

 

——参考にしたシーンなどはありますか?

Kimico:このシーン!というのはなく、漫画やアニメを何度も見返し主人公に声をかけらたときにこの子だったらこういう反応をするだろうなと想像して決めていきました。

——この角度からが一番かわいい!などのおすすめの角度はありますか?

Kimico:四葉はちょっと斜めから見ていただけると、誰かに声をかけている感じがより出るのでシチュエーションが汲み取りやすいかなと思います。そして、四葉も五月も顔がとにかくかわいいので顔をアップで見ていただけると嬉しいです。

——四葉と五月、今後発売予定の3人の台座は連結可能でしょうか?

Kimico:連結可能です!私自身箱推しなのですが、ユーザーさんも箱推しが多い印象なので、5人並べられるようにしました。後ろの柵も外れるようになっているので前2体、後ろ3体と二段でも飾れるようになっています。

——5体全て連結させるとどのくらいの大きさになりますか?

Kimico:台座の横幅は15cmくらいあるので、75cmくらいになりますね。すごく迫力あるかと。

——彩色で四葉、五月それぞれ特に再現が難しかった点はどこですか。

中野五月 彩色担当・いぬっこ:五月の画稿を拝見したとき、髪色からスカートの裾や靴まで全体を使ったグラデーションを魅せるところが仕上げの鍵だと感じました。その点を考慮しながらも各部位の立体感を映えさせるバランスに心血を注ぎました。

中野四葉  彩色担当・住田和宏:今回の『五等分の花嫁』シリーズ共通ですが、ドレスということもあり、華やかで透明感を重視した仕上がりを目指しました。四葉では花束やドレスの花飾りなど、細かい造形もありますが個々が主張しすぎないように柔らかな色味を意識しました。透明感を出しつつ、美しく淡い、全体として統一された色彩を再現する点は難しかったと思います。

——四葉の躍動感あるポーズを安定させるために工夫されたことは?

彩色原型・WING一本足で立っているフィギュアなので、組み立て時に本体のバランス感と細かな造形物の配置の調整は苦労されていたと伺っております。実際に初期のデコマスでは調整が足らず、かなり前のめりになってしまい、通常よりも少し太めの真鍮線でしっかりと足首を固定してもらえるよう調整いただきました。

——五月の艶のあるヒールはクリアパーツですか?

いぬっこ:クリアパーツではありませんが、より深い紅色のグラデーションにゴールドパールを含んだ高級感のある光沢仕上げとなっています。大きなスカートの陰に隠れがちですが、チラリと目に入った際にはなかなかの存在感を放ってくれますので、お手に取られる際はぜひご注目ください。

——おすすめの飾り方はありますか?

Kimico:各キャラクターを連結させるかはユーザーさんの好みだと思うんですが、今回はで庭園をイメージして台座まで作っているのでイメージフラワーなどの草木を周りに置いていただけるとより臨場感があっていいのかなと思います。

いぬっこ:スカートのラメが反射する照明付きケースでの鑑賞をおすすめします!そよ風を感じるようなスカートの造形とポージングが本当に素晴らしいので色んな角度から見ていただきたいですね!

住田和宏:ドレスですのでライティング(照明)も工夫して華やかに飾っていただけると嬉しいです。

——購入を検討中のみなさんに一言お願いします。

Kimico:彼女たちの良さを最大限表現するために表情、ポージング、衣装全て妥協せずにこだわり抜きました。ぜひ手に取ってもらえたらと思います。

いぬっこ:五月ちゃんの魅力が存分に詰まった大迫力な逸品です!展示スペースを確保の上、是非ご予約いただければと思います。

住田和宏:今回、彩色を担当させていただいましたが、五人それぞれの個性を生かしたドレスや飾りでとても美しい作品に仕上がっていると思います。是非、五人仲良く並べて飾っていただき造形の世界観を楽しんでいただければ嬉しいです。

商品情報

映画「五等分の花嫁」中野 五月 -Floral Dress Ver.- 1/7スケールフィギュア

仕様:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
大きさ:高さ253mm×幅194mm×奥行168mm
予約期間:2023年02月02日(木)18:00~2023年5月8日(月)23:59
原型:Design COCO(Art Director:CHIGA)
彩色:いぬっこ
ディレクター:Kimico
販売元:(株)eStream
価格:29,700円(税込)

©春場ねぎ・講談社/映画「五等分の花嫁」製作委員会

映画「五等分の花嫁」中野 四葉 -Floral Dress Ver.- 1/7スケールフィギュア

仕様:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
大きさ:高さ261mm×幅187mm×奥行151mm
予約期間:2023年02月27日(月)18:00~2023年5月8日(月)23:59
原型:Design COCO(Art Director:CHIGA)
彩色:住田和宏(ガレージキット製作代行社)
ディレクター:Kimico
販売元:(株)eStream
価格:29,700円(税込)

©春場ねぎ・講談社/映画「五等分の花嫁」製作委員会

 

 

Profile

フィギュアディレクター Kimico

株式会社eStream所属。チーム最年少にしてSHIBUYA SCRAMBLE FIGURE企画営業リーダーを務める。 粘土細工が趣味だった祖父の影響で造形の世界を知り、 自身の青春時代と日本のアニメブームが重なったことで自然とフィギュアに興味を持つ。 祖父と一緒に作った箸置きは今でも大切な宝物。

SHIBUYA SCRAMBLE FIGUR

㈱eStreamが展開する「スケール感」と「躍動感」を意識した高品質高級フィギュアブランド。世界に誇れるIPで世界に誇れるプロダクト(フィギュア)を生み出すことを目指しています。ブランド名には渋谷から世界に文化を発信することに思いを込めています。通称「渋スクフィギュア」。

URL:https://shibuya-scramble-figure.com/